子ども手当の使途調査「子どもの教育費等」が46.4%

 厚生労働省は12月26日、「平成23年 子ども手当の使途に関する調査結果〜使い道と使用金額を調査〜」の結果をホームページに公開した。調査対象は中学生以下の子どもをもつ保護者10,000人。

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子ども手当の使途(予定含む・複数回答〕
  • 子ども手当の使途(予定含む・複数回答〕
  • 使途別使用(予定)金額の状況(満額支給52,000円)を受けた人)
  • 使い道を子どものために限定できない理由
 厚生労働省は12月26日、「平成23年 子ども手当の使途に関する調査結果〜使い道と使用金額を調査〜」の結果をホームページに公開した。

 同調査は、中学生以下の子どもをもつ保護者10,000人を対象に、平成23年6月に支給された子ども手当について、使い道と使用金額を調べたもの。使い道と使用金額については、6月の「子ども手当」の支給(平成23年2月分から5月分までの4か月分、月額1万3千円)後から9月末日まで(調査期間)の状況を調査するとともに、残額がある人については、今後の使用予定も聞いている。使い道別の使用金額を調査するのは今回が初めてだという。

 子ども手当をどのような使い道に使ったか(使う予定か)を複数回答で聞いた質問では、上位から「子どもの教育費等」(46.4%)、「子どもの生活費」(30.4%)、「子どもに限定しない家庭の日常生活費」(22.3%)の順となった。一方で、「わからない・使い道をまだ決めていない」という人も16.5%いた。

 一番上の子どもの学齢区分別にみると、「0〜3歳」を除くすべての区分で、「子どもの教育費等」がもっとも高い回答割合となっている(4〜6歳46.0%、小1〜3年生48.5%、小4〜6年生51.3%、中学生59.5%)。なお、「0〜3歳」でもっとも高いのは「子どもの生活費」で33.8%。

 子ども手当ての満額(13,000円×4か月分=52,000円)支給を受けた人(7,611人)が、どのような使い道にいくら使ったか(使う予定か)を聞いた質問では、その平均金額が多い順に「子どもの教育費等」17,878円(支給額の34.4%)、「子どもに限定しない家庭の日常生活費」8,282円(同15.9%)、「子どもの将来のための貯蓄・保険料」7,936円(同15.3%)となった。一方で、「わからない・使い道をまだ決めていない」額は6,893円(同13.3%)となっている。

 そのうち、子どもに限定した使い道である「子どもの教育費等」、「子どもの将来のための貯蓄・保険料」、「子どもの生活費」、「子どものおこづかいや遊興費」を合わせると、使用(予定)金額は34,820円となり、支給額の7割弱にのぼる。

 一番上の子どもの学齢区分別にみると、「0〜3歳」を除くすべての区分で「子どもの教育費等」にもっとも多く使用されており、学齢が高くなるほど使用金額も多くなっている(4〜6歳17,719円・34.1%、小1〜3年生16,845円・32.4%、小4〜6年生18,772円・36.1%、中学生24,998円・48.1%)。なお、「0〜3歳」では「子どもの将来のための貯蓄・保険料」が12,874円(24.8%)でもっとも多い。

 子ども手当を、子どものために限定しない用途に使ったと回答した人(使用予定含む)にその理由を尋ねた質問(複数回答)では、「家計に余裕がないため」が72.2%ともっとも多く、次いで「使い道は自由だと考えるため」(21.8%)、「家族の将来を考えて貯蓄しておく必要があると考えるため」(14.6%)などとなっている。
《前田 有香》

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