少人数指導で現役100%合格を目指すナビオ…栄光 鈴木圭二氏

 栄光ゼミナール高等部「ナビオ(navio)」は、首都圏を中心に32校のネットワークを持つ、大学現役合格100%を目指す受験塾だ。栄光ホールディングス 取締役の鈴木圭二氏に、同塾の特長や、今後の展開について聞いた。

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栄光ホールディングス 取締役の鈴木圭二氏
  • 栄光ホールディングス 取締役の鈴木圭二氏
  • トロフィーを手に喜びの表情を見せる鈴木氏
 栄光ゼミナール高等部「ナビオ(navio)」は、首都圏を中心に33校のネットワークを持つ、大学現役合格100%を目指す受験塾だ。顧客満足度調査で決定するイード・アワード2011塾部門の「大学受験の部」で最優秀賞に輝いた「ナビオ」を運営する栄光ホールディングスの取締役 鈴木圭二氏に、同塾の特長や、今後の展開について聞いた。

--受賞おめでとうございます。ご感想をお聞かせください。

鈴木氏:大変驚いたというのが正直な気持ちです。ナビオのスタッフはもちろん、全社内でも報告したところ、みな大変喜んでいました。

--栄光ゼミナールの設立の経緯を教えてください。

鈴木氏:1980年に小中学生を対象とし、「一人ひとりの個性指導」「自分のトップ校に行こう」を理念として「栄光ゼミナール」がスタートしました。中学3年生の生徒が卒業する段階になって「高校生になっても栄光に通いたい」という声を多数いただき、1984年には高校生までに対象を拡大しました。

--現在どのように展開されているのでしょうか。

鈴木氏:ナビオは、東京に9校、神奈川に3校、千葉に3校、埼玉に13校(内1校は栄光navioZ会マスターコース)、栃木に3校、宮城に2校の33校を展開しており、3月には宮城に1校を新規開校する予定です。高校1年生から3年生までを対象に、大学への“現役合格”を目指して指導しています。

 栄光ホールディングス全体では、北は札幌から南は京都府まで、全国で約400教室を直営で運営しています。小学生から高校生までを対象としたグループ指導の栄光ゼミナール、個別指導に特化したビザビ(Vis-a-Vis)、最難関中学受験専門のエクタスなど、保護者や生徒のニーズの多様化に合わせ、様々なブランドで展開しています。

--ナビオの授業の特長についてお聞かせください。

鈴木氏:最大の特長は、1対2の個別指導、きめ細やかな少人数グループ指導、志望大学に合わせて必要な科目・単元を自由に選択し15分程度で学ぶことができるさなるの「@will」(映像授業)、Z会との業務資本提携により実現した通信添削講座といった、さまざまな学習スタイルをワンストップで提供していることです。

 生徒は、必要に応じて自分の好きな学び方ができます。たとえば、国語はグループ指導でもいいが、数学は個別指導にしたい。2、3か月だけ、苦手克服のために映像授業を選択したいというように、一人ひとりの状況に合わせて異なる指導法を選択・組み合わせることができます。

--ナビオの強みは何でしょうか。

鈴木氏:生徒と教師の距離感が近いことです。少人数制のグループ指導ですから、教室はアットホームな雰囲気です。授業中も、講師が一方的に話す授業とは違って、生徒の発言数も多く活気があります。

 講師には、常に生徒の側に立って、最大の理解者であり応援者であることを求めています。

 また、教科指導の講師とは別に、「ナビゲーター」をおき、生徒一人ひとりの学習効果の確認や進路相談、学習計画の見直しなどを行っています。ナビゲーターは、学習面だけでなく、精神面でも気軽に相談できる身近な存在で、生徒たちにも頼りにされています。

--ナビオに通うのはどのようなお子さんですか?

鈴木氏:がむしゃらに大学受験だけを目指すような子よりも、将来の目的があって、そのために勉強したいという子が多いと感じます。そのためか、他塾と比べて高校1年生の比率が高いです。3年生でも、推薦や内部進学ですでに大学進学が決まっている子も通っていますね。通って楽しい塾であることがナビオの強みと言えるかもしれません。

--ここ数年、生徒たちのようすに変化はありますか。

鈴木氏:ブランド大学志向は減っていると思います。入り口(大学)より出口(入学・卒業してからどうしたいか)を重視する子が増えていますね。ですから、ナビオとしてもキャリア指導の観点で、「将来何をしたいの?」から始め、そのためにはどんな勉強が必要か、どの大学・学部に行けばいいのかというように生徒の気持ちを確かめながら目標を定め、効率的で最短でゴールにつながる学習形態を提供しています。

--栄光グループ全体で、新しいサービスや企画の計画はありますか。

鈴木氏:ワンストップ型教育複合施設として恵比寿ガーデンプレイス内に、主に小学生を対象として「恵比寿アカデミーガーデン」を開設します。学習塾、語学、アート、スポーツなど、お子さんの放課後時間を有意義に使うためにさまざまな分野の学びを集約します。送迎サービスも用意していますので安心してお子さんを預けていただけます。

 また、高校生を対象に、志望大学の視野を海外にも広げてもらおうという趣旨で、2008年から短期留学をスタートしました。昨年はロサンゼルスでの2週間の留学プログラムに40名が参加しています。この短期留学をきっかけに、アメリカの大学に進学した生徒もいます。2010年からグループ会社となった「シェーン英会話」のノウハウやネットワークを活かして、2012年度はさらに留学先の選択肢も広げていきたいと考えています。

--ありがとうございました。

 リセマムは、2011年9月10日〜11月10日、小学生、中学生、高校生および大学受験生の保護者を対象に、塾・予備校・通信教育の顧客満足度調査を実施し、「イード・アワード2011 塾部門」として12月に最優秀賞および優秀賞、各部門賞を発表した。栄光ゼミナール高等部(ナビオ)は「大学受験の部」で総合最優秀賞のほか、「面倒見の良い塾」「授業が分かりやすい塾」「安全な塾」の部門賞も獲得した。

◆イード・アワード2011 塾部門
 >>> http://resemom.jp/feature/award02/

《聞き手:田村 麻里子》
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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