【新中学生へ 1/4】震災の影響が色濃く出た2012年中学入試

 中学入試も終わり、お子さんは新しい学校生活への期待を膨らませているころではないだろうか。しかし、ここで気を抜かず、しっかり準備をして新学期をスタートさせたいところ。

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SS-1代表の小川大介氏
  • SS-1代表の小川大介氏
 中学入試も終わり、お子さんは新しい学校生活への期待を膨らませているころではないだろうか。しかし、ここで気を抜かず、しっかり準備をして新学期をスタートさせたいところ。親としてはどのような声掛けをして子どもを導いたらよいのだろうか。

 難関中学に合格者を送り出してきた個別指導教室SS-1代表の小川大介氏と、この春新規開校する成城学園教室の竹澤智之室長に、2012年の中学受験はどうだったのか、志望校へ進学できない場合のケア、そして、入学までの準備、入学してからの学習について話を聞いた。4日連続で紹介する。

--今年の中学受験はどうでしたか。

小川氏:ここ数年、中学受験者数は不況や少子化の影響もあって減少傾向にあります。特に2010年には大きく減少しました。2011年には再び増加に転じましたが、2012年にまた減少。人気校でも、首都圏では10〜15%減となりました。

 小学生の総数は今後も減っていきますから、受験者数の減少傾向は続くでしょう。

 今年は、震災の影響もあり、灘など関西の学校を選択する生徒が増えたことが大きな特徴です。たとえば、関西と首都圏の難関校の両方に合格し、迷った末に関西の学校を選択した生徒さんもいます。家族で引っ越しをしてでも関西に行くという人がいたのは今年ならではでしょう。また、特に女子の場合、家から遠い学校は敬遠するという傾向もみられました。「安全」というキーワードが浮かび上がる受験だったと言えるでしょう。

——どのような学校に人気が集まったのでしょうか。

 学校のポリシーを伝えることが上手な学校には人気が集まったと思います。伝統校でも学校のよさを上手にプレゼンができないと生徒を獲得するのが難しい時代に入っているのではないでしょうか。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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