7割以上の保護者が「小・中学生にスマホは不必要」…日本PTA全国協議会調べ

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携帯電話・PHSの所持状況
  • 携帯電話・PHSの所持状況
  • 1日のメール送受信数
  • ふだんメールをする相手
  • チェーンメールや迷惑(広告)メールの受信状況
  • 家庭内のルール
  • 携帯やPHSの利用に関してよく起ること(小学5年生)
  • 携帯やPHSの利用に関してよく起ること(中学2年生)
  • 子どもの携帯やPHSの利用に関して心配なこと
 日本PTA全国協議会は5月21日、マスメディアに関するアンケート調査「平成23年度子どもとメディアに関する意識調査」の調査結果報告書を公開した。

 同調査は、平成14年度から17年度まで「テレビ・メディアインターネット等社会環境についての意識調査」として実施。平成18年度からは子どもを取り巻く社会環境の変化に対応させ、現在の名称で実施している。

 10回目となった平成23年度調査は、これまでの調査内容を継承しつつ、「携帯電話の活用」「ゲームソフトの遊び方」「有害図書としてのマンガ・コミック、雑誌」に比重を置いた調査となっているという。

 調査期間は平成23年11月20日〜12月3日。全国の小学5年生と中学2年生、およびその保護者合わせて9,600人を対象に調査票を配布して、回収・集計を行った(回収率は子ども86.9%、保護者80.7%)。

 調査内容は多岐に渡るため、ここでは「携帯電話・PHS」についての調査の結果についていくつかを抜粋して紹介していくことにする。

 子どもの携帯電話・PHSの所持率について、小学5年生では「子ども専用機種を持っている」が11.5%、「一般の機種を持っている」が11.5%と、合計23.0%となった。平成18年からの推移は16.7%→19.3%→20.4%→20.4%→19.9%となっており、前年(22年度)から3ポイントあまり上昇している。

 一方、中学2年生では、子ども専用機種が3.1%、一般機種が41.9%で合計45.0%となった。平成18年度からの推移は、42.3%→42.9%→42.4%→42.1%→40.2%となり、前年(22年度)から4.8ポイント上昇した。

 1日のメール送受信数は、小学5年生では「1〜5通」がもっとも多く35.8%。次いで、「ほとんど使わない」が29.0%、「6〜10通」が11.6%となった。一方、中学2年生では、「1〜5通」が18.8%ともっとも多く、次いで「6〜10通」が17.0%、「11〜20通」が13.1%などとなっている。

 ふだんメールをする相手を複数回答で訊いた質問では、小学5年生は「母親」が76.4%ともっとも多く、2位以下は「父親」(49.0%)、「同じ学校の友人」(33.4%)、「祖父母」(28.6%)と続いている。一方、中学2年生では、トップが「同じ学校の友人」で81.4%。次いで、「同性の友人」(63.0%)、「母親」(46.4%)、「違う学校の友人」(45.4%)、「異性の友人」(41.7%)などとなっている。

 チェーンメールや迷惑(広告)メールの受信状況については、小学5年生では、17.4%がチェーンメールを、20.0%が迷惑メールを受け取ると回答。中学2年生ではチェーンメールが64.6%、迷惑メールは40.8%が受け取ると回答している。

 携帯やPHSの利用について、家庭内でルールを設けているかという設問では、小学5年生では、44.4%が「(個人情報は言わないなどの)利用内容について」のルールがあると回答。中学2年生では、39.7%が「(食事中は電話に出ないなど)利用方法やマナーについて」のルールがあると回答し、それぞれもっとも多い割合となっている。

 携帯やPHSの利用に関して、よくあることや、よく起ることを訊ねた設問では、小学5年生では「絵文字で気持ちを伝えることが多い」という回答が47.2%ともっとも多かった。次いで、「メールの返信がないととても不安になる」が20.2%、「つい長電話をしてしまう」が19.4%と続いている。

 一方中学2年生では、「絵文字で気持ちを伝えることが多い」という回答がもっとも多く54.6%。次いで、「深夜でもかまわずメールのやりとりをしてしまう」が42.1%、「親の知らないメル友がたくさんいる」が30.5%、「メールの返信がないととても不安になる」が22.4%、「つい長電話をしてしまう」が21.9%、「思わず料金を使いすぎてしまう」が20.9%と、6項目が20%を超えている。

 保護者に対し、子どもの携帯やPHSの利用に関して心配なことを訊ねた設問では、「メール機能等の悪用や学校裏掲示板などによるいじめや恐喝」という回答が30.9%(小学5年生の保護者23.3%、中学2年生の保護者35.4%)ともっとも多かった。次いで、「料金を使いすぎてしまう」が28.3%(小5・25.8%、中2・29.9%)、「勉強や授業に集中できなくなる」が22.0%(小5・12.9%、中2・27.4%)、「有害サイトにアクセスする」が21.7%(小5・18.3%、中2・23.6%)、「子どもの交友関係を親がわからなくなる」が21.2%(小5・13.3%、中2・25.6%)となっている。

 子どもと保護者それぞれに、フィルタリング機能の有無について訊ねた設問では、小学5年生は26.0%、中学2年生生は37.6%が「ある」と回答。保護者の回答では、74.3%がフィルタリングサービスを導入していると回答しており、前年の72.0%から2.3ポイント上昇している。

 保護者に対し、子どもの携帯やPHSの利用に関して注意を払っていることを訊ねた設問では、「子どもがどのような使い方をしているか、保護者が関心を持つこと」という回答が68.7%とトップに。次いで、「子どもに携帯電話・PHS使用のマナーや危険性を説明すること」が59.1%、「フィルタリングソフトの導入等、有害サイトへのアクセスを制限すること」が49.5%などとなっている。

 保護者に対し、小学生・中学生にスマートフォンが必要だと思うかを訊ねた設問では、小学5年生の保護者、中学2年生の保護者ともに70%以上が「不必要」だと回答している。
《田崎 恭子》

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