プチ旅行、プチバン…プチブームはコスパ意識が影響…アイシェア調査

 マーケティングリサーチのアイシェアが行った調査によると、商品やサービスの購入時にコストパフォーマンスを意識する消費者は多く、プチバンなど「プチ」と題される商品やサービスの68.8%という高い認知度に影響しているという。

生活・健康
「プチ」商品・サービスの利用意向は約7割
  • 「プチ」商品・サービスの利用意向は約7割
  • 「プチ」利用者のコスパ評価が「高い」が7割以上
  • 9割以上の人が、商品やサービスを購入する際に“コスパ”を意識
  • コスパの評価基準は「機能や性能」「使い勝手のよさ」が上位
  • 夏のボーナスでもコスパ意識が浸透
  • 住宅・クルマなど高額消費財ほどコストパフォーマンスを強く意識
 マーケティングリサーチのアイシェアが行った調査によると、商品やサービスの購入時にコストパフォーマンスを意識する消費者は多く、プチバンなど「プチ」と題される商品やサービスの68.8%という高い認知度に影響しているという。

 同調査では、消費者にとってのコストパフォーマンスとは何か、また「プチ」商品やサービスはどのように評価されているのかを調査。全国の20から60代の男女1,204名を対象に、6月1日から3日の3日間行われた。

 まず、商品やサービス購入時にコストパフォーマンスを考慮するかどうかとの問いに対し、「まあまあ意識する」と答えた回答者が61.6%ともっとも多く、次に「強く意識する」の32.6%が続いた。コストパフォーマンスを意識していると答えた回答者が全体の94.2%と非常に高い割合となった。

 また、コストパフォーマンスをもっとも強く意識する商品は、賃貸を除く住宅(46.5%)で、自動車(40.9%)、パソコン(37.6%)などの高額商品がそれぞれ第2位、第3位と続いた。サービスにおいては、旅行が23.8%、高級レストランが22.0%と、いずれも比較的高額なサービスにおいて高く意識されている結果となった。

 コストパフォーマンスが高く意識されている商品やサービスに「プチ」が多く利用されるのも興味深い。消費生活アドバイザーの和田由貴氏によると、ミニバンより小さいが、同等の機能を持つコンパクトカー「プチバン」や、コンパクトマンション、プチ家電など、スペックや価格が重視される商品の「プチ化」が進んでいるという。サービスにおいても、プチ旅行やプチグルメなど、消費者がコストパフォーマンスを高く意識するものの「プチ化」が話題だという。

 また、今後「プチ」商品やサービスの購入・利用をしたいと答えた回答者も全体の7割と高く、「プチ化」を期待する商品・サービスも高級レストラン(25.3%)、パソコン(21.1%)、黒物家電(19.3%)、自動車(16.1%)と高額消費財が並んだ。

 和田氏によると、質は高品位志向、サイズや価格は生活に相応な「必要十分なもの」という消費者の意識が高いと説明。不要な出資を抑え、必要十分な要素を確保した商品やサービスを購入するという消費行動が「プチ化」を後押ししているのが現状だ。コストパフォーマンスの高い「プチ」商品・サービスの今後の展開に期待が高まる。
《湯浅大資》

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