消防庁は9月18日、8月の熱中症による救急搬送の状況を公表した。熱中症総搬送人員は、前年より約5.7%多い18,573人で、都道府県別人口10万人あたりでは、秋田県が最多であった。 2012年8月の全国における熱中症による救急搬送人員は18,573人で、前年の17,566人と比べて、約5.7%の増加となった。 熱中症による救急搬送人員の年齢区分をみると、もっとも多いのは、高齢者(65歳以上)8,599人(46.3%)、次いで成人(18歳以上65歳未満)7,610 人(41.0%)、少年(7歳以上18歳未満)2,222 人(12.0%)、乳幼児(生後28日以上7歳未満)139人(0.7%)の順に多い。 熱中症により搬送された医療機関での初診時における傷病程度をみると、もっとも多いのは、軽症11,771人(63.4%)、次いで中等症6,178人(33.3%)、重症410人(2.2%)、死亡35人(0.2%)の順に多い。 都道府県別人口10万人あたりの熱中症搬送人員をみると、もっとも多いのは、秋田県28.36人、次いで鳥取県25.82人、島根県25.09人の順に多い。 まだ暑い日が続いているが、熱中症を予防するには、暑さを避け、こまめに水分を補給し、急に暑くなる日には注意することなどが必要であると同省では注意を呼びかけている。