横浜の教室で授業を担当したクリステン・ブルム先生は、「思ったより画質も音質もよく、簡単に交流ができた。とてもよい体験だった。」と、Skype in the classroomを活用した授業を振り返った。ブルム先生はこの授業を実施するにあたり、WebやGoogle Earthの情報、14歳の少年がエベレスト登頂に挑むようすを描いたRoland Smith著のフィクション小説「Peak」などを使い、事前学習を行ったという。
ウッド氏はこのあと、5月に標高8,848メートルのエベレスト登頂を目指し、無事に成し遂げイギリスに帰国したのち、再び、同10校を対象に、エベレスト遠征の詳細についての30分程度の授業を行う予定という。なおウッド氏は、2012年9月に宮城県気仙沼市立面瀬(おもせ)小学校でもSkype in the classroomによる対話授業を実施している。
Skype in the classroomは、SkypeがCSR活動の一環として無料で提供する世界的教育コミュニティサイトで、世界各国の56,110人以上の教育関係者が参加し、2,770以上のプロジェクトが世界中で提供されている(2013年4月17日時点)。実際に教育現場で活躍する先生方の意見を取り入れて誕生したサービスだという。
そのジャンルは、文化、地理学、歴史、言語、数学、科学、テクノロジなど多岐にわたり、登録者は同じような関心を持つ世界中の学校・クラス・先生、また目的のプログラムを検索して、交流や活用を図ることが可能だ。Skype in the classroomに登録した先生は、Skypeの有料サービスであるグループビデオ通話を無料で利用することができる。