ネパール・横浜をSkypeでつなぎ英探検家が対話授業…子ども達が感じたこと

 横浜インターナショナル・スクール(横浜市中区)で4月16日、Skypeが無料で提供する世界的教育コミュニティサイト「Skype in the classroom」を活用し、ネパールと横浜の教室をつなぎ地球環境について考える授業が行われた。

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YISのクリステン・ブルム先生
  • YISのクリステン・ブルム先生
  • エベレストについて解説
  • マーク・ウッド氏と接続
  • 問いかけに応える児童
  • ウッド氏に質問する女子児童
  • ウッド氏に質問する男子児童
  • ウッド氏に質問する女子児童
  • YISの校章が映し出されると歓声と拍手が沸き起こった
 授業を終えた児童は、「自分たちがその場にいなくても、エベレストのようすがわかった」「テクノロジーのおかげで、高い山にいる人と話せるのが面白い」など、感想を口にした。また、「山の下には森があるのに、高地にはないことを学んだ」「雪が思ったより少なくて驚いた」「標高の高い山では体のコントロールが大変で、環境に体を慣らしながら登ることがわかった」といったコメントも出た。今回の授業は、大気密度の低い高地からの試みであることから10分程度の短い時間で行われたが、質問に対し児童が積極的に発言するようすから、気づきや学びがあったことが伺えた。

 「次は誰と通話したい?」の質問には、多くの児童が手を挙げ先生にアピール。男子からはサッカーのメッシ選手、香川選手などスポーツ選手の名前が、女子からは宇宙飛行士、オバマ大統領、ジェームズ・ボンド、浅田真央選手などさまざまな答えが返ってきた。子ども達は今回の授業を通じて、さまざまな意味で距離のある人物と交流できる可能性を感じとったのではないだろうか。

 横浜の教室で授業を担当したクリステン・ブルム先生は、「思ったより画質も音質もよく、簡単に交流ができた。とてもよい体験だった。」と、Skype in the classroomを活用した授業を振り返った。ブルム先生はこの授業を実施するにあたり、WebやGoogle Earthの情報、14歳の少年がエベレスト登頂に挑むようすを描いたRoland Smith著のフィクション小説「Peak」などを使い、事前学習を行ったという。

 ウッド氏はこのあと、5月に標高8,848メートルのエベレスト登頂を目指し、無事に成し遂げイギリスに帰国したのち、再び、同10校を対象に、エベレスト遠征の詳細についての30分程度の授業を行う予定という。なおウッド氏は、2012年9月に宮城県気仙沼市立面瀬(おもせ)小学校でもSkype in the classroomによる対話授業を実施している。

 Skype in the classroomは、SkypeがCSR活動の一環として無料で提供する世界的教育コミュニティサイトで、世界各国の56,110人以上の教育関係者が参加し、2,770以上のプロジェクトが世界中で提供されている(2013年4月17日時点)。実際に教育現場で活躍する先生方の意見を取り入れて誕生したサービスだという。

 そのジャンルは、文化、地理学、歴史、言語、数学、科学、テクノロジなど多岐にわたり、登録者は同じような関心を持つ世界中の学校・クラス・先生、また目的のプログラムを検索して、交流や活用を図ることが可能だ。Skype in the classroomに登録した先生は、Skypeの有料サービスであるグループビデオ通話を無料で利用することができる。

 2012年10月5日には日本語サイトがオープン。2013年1月には、東京大学内に研究所を構えるミドリムシカンパニーのユーグレナが日本のパートナー企業として初めて参画し、国内外の生徒を対象に理科実験教室の教育プログラムの提供を開始している。まずは、日本語でSkypeレッスンを提供するため、参加希望の日本のクラスを募っている。

 Skype in the classroomは、こうした教育プログラムの活用はもとより、異文化交流など、さまざまな利用シーンでの活用に期待ができそうだ。
《田村麻里子》

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