中学校で不登校だった人が卒業後に高校などに進学した割合は、85%にのぼることが文部科学省が7月12日に開催した「不登校生徒に関する追跡調査研究会」の中間集計で明らかになった。今後は調査結果の分析を行い、今秋に報告書を作成するという。 同調査研究は、不登校の未然防止や不登校児童生徒への必要な支援の在り方を検討するために実施されている追跡調査。調査対象者は、2006年度に中学校3年で不登校であった人で、調査は2011年度に実施した。 調査結果によると、学校を休み始めた時のきっかけでもっとも多かったのが「友人との関係」、次いで「生活リズムの乱れ」「勉強がわからない」が続いた。中学校を卒業してすぐの4月時点における進路状況は、「就職せずに高校等に進学した」81%が最多となり、次いで「高校に進学もせず、就職もしなかった」8%、「高校等に進学せずに就職した」6%、「就職して働きながら、高校等に進学もした」4.2%が続いた。高校に進学したのは、働きながらも含めると85%にのぼる。