電子黒板を使った授業「わかりやすい」小学生7割・中学生6割…文科省調べ

 コンピュータや電子黒板を使った授業について、小学生の71.7%、中学生の59.6%が「わかりやすい」と回答したことが、文部科学省が8月27日に発表した「2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の調査結果より明らかになった。

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コンピュータや電子黒板を使った授業はわかりやすいか(小学生)
  • コンピュータや電子黒板を使った授業はわかりやすいか(小学生)
  • コンピュータや電子黒板を使った授業はわかりやすいか(中学生)
  • 前年度までにICTを活用した授業を行ったか(小学校)
  • 前年度までにICTを活用した授業を行ったか(小学校)
  • 前年度までにICTを活用した授業を行ったか(中学校)
  • 前年度までにICTを活用した授業を行ったか(中学校)
  • 前年度までにICTを活用した授業を行ったか(中学校)
 コンピュータや電子黒板を使った授業について、小学生の71.7%、中学生の59.6%が「わかりやすい」と回答したことが、文部科学省が8月27日に発表した「2013年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の調査結果より明らかになった。

 全国学力テストは、日本全国の小中学生の学力や学習状況を調査・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善に役立てる目的で、2007年より小学6年生と中学3年生を対象として毎年4月に実施されている。2013年度は、「教科に関する調査」と「生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査」の大きく2つについて全数調査を実施した。

 児童への質問紙調査にて、コンピュータや電子黒板を使った授業はわかりやすいと思うか尋ねたところ、小学生は「そう思う」41.0%、「どちらかといえば、そう思う」30.7%、「どちらかといえば、そう思わない」8.4%、「そう思わない」4.8%、「コンピュータや電子黒板を使った授業を受けたことがない」14.8%。「わかりにくい」と回答したのは13.2%と、わずか1割強であった。

 一方、中学生は「そう思う」26.2%、「どちらかといえば、そう思う」33.4%、「どちらかといえば、そう思わない」11.9%、「そう思わない」6.3%、「コンピュータや電子黒板を使った授業を受けたことがない」22.0%。「わかりにくい」と回答したのは18.2%と2割弱であった。

 学校への質問紙調査にて、前年度までにICTを活用した授業を行ったかどうか尋ねたところ、小学校では、「コンピュータ等の基本的な操作を身につける指導を行った」89.8%、「ICTを活用し、協働学習や課題発見・解決型の指導を行った」46.7%、「国語の授業でインターネットを活用した」16.3%、「国語の授業で生徒が発表する際にコンピュータを活用した」14.8%、「算数の授業でインターネットを活用した」11.2%、「算数の授業で生徒が発表する際にコンピュータを活用した」11.6%であった。

 一方、中学校では、「コンピュータ等の基本的な操作を身につける指導を行った」91.6%、「ICTを活用し、協働学習や課題発見・解決型の指導を行った」45.2%、「国語の授業でインターネットを活用した」4.5%、「国語の授業で生徒が発表する際にコンピュータを活用した」4.4%、「数学の授業でインターネットを活用した」3.8%、「数学の授業で生徒が発表する際にコンピュータを活用した」4.3%であった。

 中学生よりも小学生のほうが、コンピュータや電子黒板を使った授業を受けた割合が高く、肯定的に感じている。また、中学校よりも小学校の方が授業でICTを活用している割合が高いことが明らかになった。
《工藤めぐみ》

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