9月16日は敬老の日、日本には65歳以上の高齢者が約3,079万人おり、人口の約24%に上る。老人を敬愛し、長寿を祝うことが趣旨の同日に、高齢者が効率的に栄養を摂取できる「機能性野菜」を活用しようとタキイ種苗がレシピなどを公開している。 同社が行った野菜と家庭菜園に関する調査によると、60歳以上の66.6%が野菜に「健康的な身体」、56.3%が「血液をサラサラにする」、31.3%が「老化防止」の効果を期待している。その一方で、日本人の1日の野菜摂取量は年々減少しているようで、食欲や噛む力の低下が想定される高齢者の野菜不足も深刻になっているという。 機能性野菜は、健康によいとされる成分が一般の野菜に比べ高いものを指す。リコピンが豊富なトマト「フルティカ」や人参「京くれない」、動脈硬化に効果的とされるケルセチンが豊富なタマネギ「Dr.ケルシー」などが機能性野菜に分類されている。通常の野菜より栄養価が高いため、食欲が低下する高齢者に効果的だとして注目されているようだ。 また、タキイ種苗の調査によると、「機能性野菜を食生活に摂り入れたい」と考える60歳以上が70.1%と高く、食による健康志向が高いことも明らかになっている。同社は、カロテンが豊富な「こどもピーマン」など、機能性野菜を活用したレシピを公開しており、敬老の日のおもてなし料理として提案している。