教員のICT研修受講率は28%、佐賀県は98%…地域格差が明確に

 ICT活用指導力に関する研修を受講した教員の割合は28%で、都道府県別では最高が「佐賀県」98.2%、最低が「秋田県」9.0%と、約90ポイントの開きが見られたことが、文部科学省の調査結果より明らかになった。

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ICT研修の受講状況
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 ICT活用指導力に関する研修を受講した教員の割合は28%で、都道府県別では最高が「佐賀県」98.2%、最低が「秋田県」9.0%と、約90ポイントの開きが見られたことが、文部科学省が9月17日に発表した「平成24年度学校における教育の情報化に関する調査結果」より明らかになった。

 同調査は、初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図るため、毎年3月1日を基準日に実施。平成24年度は、全国の公立学校(小学校、中学校、高等学校、中等教育学校および特別支援学校)を対象に、平成25年3月1日現在のICT環境の整備状況や教員のICT活用指導力を調査した。

 教員のICT活用指導力は、チェックリストを元に教員自身が自己評価したもの。教材研究や児童生徒へのICT活用指導など5つの能力に分類し4段階評価を行った結果、あらゆる面において、平成19年度より徐々に伸びている傾向がみられた。特に佐賀県は、すべての項目が90%以上であった。

 平成24年度中にICT活用指導力の各項目に関する研修を受講した教員の割合は28%、受講していない教員は71.8%を占めた。都道府県別にみると、最高が「佐賀県」98.2%、最低が「秋田県」9.0%、全国平均が前年比6ポイント増の28.2%。佐賀県は昨年と比べ60ポイント以上伸びている。
《工藤めぐみ》

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