2012年12月に大阪市立桜宮高校バスケットボール部の男子生徒が体罰を苦に自殺した事件で、部活の顧問だった元教諭に有罪判決が下されたことが話題になっているが、足立区立第九中学校でも、野球部の指導中に体罰があったことが発覚し、9月25日に緊急保護者会が開かれた。 保護者会に出席した野球部員の保護者によると、体罰は広域通報システムを使った通報で明るみになったという。今回の体罰事件を受けて、学校は当該生徒に対し、複数回に渡って聞き取りを実施。非常勤講師で野球部を指導していた外部指導員が2013年8月28日から、守備練習をしている最中にエラーをした生徒の尻をバットで叩いたことが発覚。これまで尻をバットで叩かれた生徒は、27人の部員中22人にのぼる。 体罰を受けた生徒の一人は、「エラーをすると叩かれるのでエラーをしないように頑張っていた。先生と生徒の信頼関係があり、コミュニケーションもとれていたので、体罰だという認識はなかった。」と話している。ただし、「アザが残り、怖い思いをした生徒がいたかもしれない」とも言う。 9月25日の朝礼で校長は生徒に「すべての責任は私にある。痛い思いをさせて申し訳なかった。もう今後、二度とこういったことが起こらないようにしていく」と謝罪した。 なお、一部報道では外部指導員を処分したとされているが、保護者は「体罰を行った外部指導員や、黙認していたとされる顧問教諭の処分については決まっておらず、東京都教育委員会の判断を待つことになるのではないだろうか」と話す。