話題のキッズ向けタブレットを徹底比較…MEEP!とtap me

 大人が所有しているスマホやタブレットを子どもを遊ばせるのに使っているけど、変な操作をされては困るという家庭が多いのではないだろうか。日本トイザらスが「MEEP!」、メガハウスが「tap me」をキッズ向けタブレットとして発売開始したので紹介しよう。

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左:MEEP!右:tap me
  • 左:MEEP!右:tap me
  • 左:MEEP!背面右:tap me背面
  • 比較表
  • MEEP!
  • MEEP!一式
  • tap me
  • tap me一式
  • 保護者設定(MEEP!)
 小さいお子さんに、親御さんのスマートフォン(スマホ)やタブレットを使わせている家庭は多い。すぐに操作を覚えるのが、親御さんにとっては嬉しい一方で、思いもよらない操作をしてしまう心配もある。

 そうした心配なく、子どもに与えることのできるキッズ向けタブレットが今注目されている。2013年4月に日本トイザらスが発売した「MEEP!(ミープ)」、7月にメガハウスが発売した「tap me(タップミー)」を使ってみた。

◆MEEP!(ミープ)

 2013年4月26日に日本トイザらスが発売。価格は1万4,999円。インターネットやゲーム、電子書籍(コンテンツは英語)、YouTubeなどの動画、音楽、チャット、アプリが楽しめる。対象年齢は6歳以上で、保護者による遠隔制御機能(ペアレンタルコントロール)を備えている。

◆tap me(タップミー)

 2013年7月下旬にバンダイナムコグループのメガハウスが発売。価格は2万790円。インターネットやゲーム、バンダイチャンネルのアニメ(有料)、電子書籍(絵本・マンガ)、音楽配信、カメラ、アプリなどが利用できる。メインターゲットは4~8歳。パパママモード(ペアレンタルコントロール)を搭載している。

◆アプリ

 MEEP!は約50種類のアプリやゲーム、音楽、動画などがあらかじめインストールされている。tap meも学習アプリや子どもが楽しめそうなアプリが30種類以上インストールされている。対象年齢がMEEP!は6歳以上、tap meは4~8歳と異なる。MEEP!は小学生向けで一部英語のコンテンツもあり、tap meはひらがなやカタカナ、数字の書き方など。いずれも教育コンテンツが充実している。

◆保護者による管理機能(ペアレンタルコントロール)

 MEEP!はIDや名前、メールアドレスなどを入力して会員登録をする必要がある。登録したメールアドレス宛てに管理サイトのURLが送信され、子どものインターネットやアプリなどの使用制限や使用履歴の確認、アプリごとの使用時間の設定、チャットの友達リクエストの承認、有料アプリ購入に必要な仮想通貨の追加などを設定できる。

 tap meはブラウザー、アニメ、メール、マーケットのアプリ使用を制限できるほか、使用時間の設定、有料コンテンツへのアクセス制限の設定が行える。会員登録は不要。キッズモードからパパママモードへの切り替えは、パスワードでアクセス制限できる。

◆衝撃から守るシリコンカバーが付属

 MEEP!は落としたりぶつけたりした場合でも衝撃からタブレットを守れるよう、丈夫なシリコンカバーを付属している。子どもがしっかりと握りやすく滑りにくい設計で、シリコンカバーがずれないように、タブレット本体の溝にぴったりはまるようになっている。

 tap meも衝撃からタブレットを守るシリコンバンパーを標準装備している。シリコンバンパーの四隅に耳のような膨らみをもたせることで、衝撃を極力和らげ、持ちやすくて愛嬌のあるデザインになっている。

 重さはどちらも450グラムと軽量だ。またOSは、いずれもAndroid(アンドロイド)4.0を搭載している。

◆使ってみた

 アンドロイド端末向けのコンテンツ配信サービス「Google Play(グーグルプレイ)」から子ども向けのアプリを選んでインストールするとなると、なかなかハードルが高い。不正アプリも発見されているというから、セキュリティ面でも心配だ。MEEP!とtap meには、子どもが楽しめて定評のあるアプリがあらかじめインストールされているから、そうした心配は不要だ。どちらも無線LANとペアレンタルコントロールの設定をすれば、すぐに使うことができる。

 MEEP!には、専用のYouTubeアプリがインストールされており、おすすめ動画や保護者が登録した動画を見ることができる。ブリティッシュカウンシルの英語学習アプリもあり、勉強にも役立つ。また、パチンコにセットされた鳥をフリック操作で飛ばして、敵のブタを撃ち落とすゲーム「Angry Birds」は、直感的な操作で子どもも大人も楽しめる。

 tap meには、親子で学べる教育アプリが充実している。ひらがなを覚えたい子どもにオススメなのが「ひらがななぞり」。練習する順番を指定できるので、名前の練習に便利だ。「絵本読み放題~森のえほん館~」は、グリムやイソップ、アンデルセン、日本昔話などの絵本をアニメーションとともに読み上げてくれる(月額350円、30日無料お試しあり)。また、ゴルフ対戦ができる「Cup Cup Golf 3D!」やオセロなど、家族で一緒に楽しめるアプリもインストールされている。「サムライカメラ」や「ガールズデコカメラ」といったカメラを使ったアプリもある。

 学習もできて家族でも楽しめるキッズ向けタブレット。クリスマスプレゼントの候補にいかがだろうか。
《工藤めぐみ》

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