【中学受験2015】大学付属と進学校、その違いと特色

 首都圏模試センターは、小学5年生対象の入試レポート「中高一貫の進学校と大学付属校との違い」を紹介。4月から新6年生として本格的な受験勉強に取り組むために、今後の学校選びの参考になりそうだ。

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 首都圏模試センターは、小学5年生対象の入試レポート「中高一貫の進学校と大学付属校との違い」を紹介。4月から新6年生として本格的な受験勉強に取り組むために、今後の学校選びの参考になりそうだ。

 同レポートではすでに、「男子校・女子校・共学校の違いと特色」「私立・国立・公立の中高一貫校の違いと特色」について紹介している。今回のテーマは、「大学付属と進学校」の違いや特色。

 私立中高一貫校は、系列の大学を持ち、推薦で進学できる体制をもつ「大学付属(系列・係属)校」と、系列の大学は持たず中高6年間(中等教育)でひとくくりの教育体制をもつ「進学校」と大きく2つに分けられる。

 さらに、「大学付属(系列・係属)校」であっても中高の独立性が強く、進学校的な私立中高一貫校がある。系列大学への進学者もいる一方で、大学付属校でありながらも、国公立大学やほかの難関私立大に進学する「半付属校・半進学校」といわれるタイプだ。

 国立大の付属中・高は、中高を卒業しても系列(併設)の大学に推薦で進学できる制度はほとんどない。公立中高一貫校については同様にいずれも系列(併設)の大学はもっていない。そのため、私立の進学校と同じ体制で、志望する大学を受験するタイプの学校といえる。

 「大学付属校」は大学受験を意識せずに中高6年間の継続性と時間的ゆとりを生かして、好きな教科や研究、クラブ活動などに時間が使える良さがある。中高在学中に大学の授業が体験できるケースも増えており、早くから難関資格の準備が始められることもメリットといえそうだ。慶應義塾大学の一貫校や早稲田大学の付属・系属校など、大学入試でも人気・評価の高い超難関大学系の学校は人気が高いという。

 「進学校」は、自分の努力次第で6年後の進路や進学先を選択し実現できる。いろいろな大学や学部学科への進学を検討する課程で、視野や見聞が広げられる。麻布、開成、桜蔭、女子学院などはこのタイプだ。

 子どもにとってベストな学校を選ぶために、タイプの違いを理解しておくことで幅広い選択が可能になる。特に首都圏の約300校の私立中高一貫校は「半付属校・半進学校」タイプがもっとも多いという。中高一貫校選びには、わが子の性格、保護者の希望や方針に沿って、しっかりと学校を調べる必要がありそうだ。
《田中志実》

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