浜松市の小学校でノロウイルスの集団感染か、児童905人が欠席

 静岡県浜松市の小学校で1月16日、おう吐や下痢症状を訴える児童が相次ぎ、13校で児童905人が欠席した。ノロウイルスによる集団感染と見られており、浜松市保健所が原因などを調べている。

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浜松市による「嘔吐・下痢症状等による学校閉鎖等について」
  • 浜松市による「嘔吐・下痢症状等による学校閉鎖等について」
  • 厚生労働省の「ノロウイルスに関するQ&A」
 静岡県浜松市の小学校で1月16日、おう吐や下痢症状を訴える児童が相次ぎ、13校で児童905人が欠席した。ノロウイルスによる集団感染と見られており、浜松市保健所が原因などを調べている。

 浜松市によると、16日には11校が学校閉鎖、2校が学級閉鎖の措置を取った。おう吐や下痢などによって欠席した児童は、1月16日午後1時現在905人。症状がある児童20人の便を検査したところ、このうち11人からノロウイルスが検出された。3人は検査中。

 浜松市教委では、市内の幼稚園、小中学校、市立高校に対し、手洗い指導の徹底、健康観察、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒などについて通知し、注意を呼びかけている。

 厚生労働省によると、ノロウイルスの失活化には、塩素系の漂白剤など次亜塩素酸ナトリウムが有効。浸すように拭くことで、ウイルスを失活化できる。エタノールや石けんはあまり効果がないという。

 現在、ノロウイルスに効果がある抗ウイルス剤はなく、発症した場合は通常、対症療法が行われる。家庭では、脱水症状や体力消耗を防ぐため、水分と栄養の補給を十分に行うことが大切になる。
《奥山直美》

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