国立天文台は2月3日、「平成27年(2015)暦要項」を発表した。国民の祝日のほか、東京の日出入、日食、月食などの予報を掲載している。 国立天文台は、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置などを推算して「暦象年表」を発行している。ここから主要な項目を抜粋したものを「暦要項」として、毎年2月の最初の官報で翌年の暦要項を発表している。暦要項には、国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食・月食などが掲載されている。 2015年の国民の祝日は計15日あり、国民の祝日に関する法律により、5月6日と9月22日も休日となる。春分の日は3月21日、秋分の日は9月23日。ゴールデンウィークの連休は5月2日(土)~5月6日(水・振替え休日)の5連休。 2015年には日食が2回、月食が2回ある。日食は、3月20日に北大西洋や北極海などで皆既日食、9月13日にアフリカ南部や南極などで部分日食が観測できる(日本ではどちらも観測できない)。 月食は、4月4日に皆既月食があり、日本全国で皆既食を見ることができる。9月28日にも皆既月食があるが、日本では見ることができない。日食や月食の各地での詳しい状況や予報については、暦要項のほか、暦計算室ウェブサイトでも調べることができる。