愛情と情熱で生徒に寄り添う講師たちが強み…東京個別指導学院

 「イード・アワード2013 塾」の「大学受験の部・個別指導」で最優秀賞を獲得した東京個別指導学院の強みや特長について、取締役 教室事業本部長の齋藤勝己氏に聞いた。

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東京個別指導学院 取締役 教室事業本部長の齋藤勝己氏
  • 東京個別指導学院 取締役 教室事業本部長の齋藤勝己氏
  • インタビューに応える齋藤勝己氏
  • 中学生用のオンデマンド自社教材(数学)
--進路指導や受験情報の提供はどのようにされていますか。

齋藤氏:模試は進研模試を受ける生徒が多いですが、それに限らず、進路指導にはベネッセグループならではのノウハウを活かします。集団塾と同様に模試を受け自分の成績を確認することも必要ですが、そのうえで一人ひとりに合わせて指導していくことが大事です。

 たとえば受験シーズンに入ってからも、センター試験の結果を見て、出願の再指導を行うこともあり、一人ひとり丁寧に見ています。大学受験には推薦入試もありますし、一般入試もいろいろなスタイルがあります。結局はどこの学校にどう出願するのか、進路指導があって、そしてそのための教科指導があるのです。これらは対になっていますので、それを個々の生徒に合わせてできるというのが、当学院の進路指導の大きな特長です。

--授業はどのような形式で行っているのでしょうか。

齋藤氏:授業は演習を中心としています。教えるというよりも、生徒が自分でできるようにするということを大事にしています。

 子どもたちが成長していくプロセスには、「わからない→わかるようになった→自分でできるようになった→スラスラできるようになった」という4段階があります。本人の実力となるのは、最後の「スラスラできるようになった」の段階です。それまでのプロセスを大事にしていますので、演習を中心とした授業になるわけです。

--センター試験廃止など大学入試は変革の時を迎えていますが、貴塾はどのように対応されますか。

齋藤氏:まだ詳細は決まっていませんので、方向性をしっかり認識することが大切だと思っています。それに対応はできると思いますが、まずは基礎的な学力、高校で習った学力が身についていることが大事です。

 もうひとつには、学びの意欲の高さ、学びに対するモチベーションがあることが求められます。将来を背負う子どもたちを育てていくことが教育の仕事ですから、そういう意味で言うと、きちんと自分で目標や目的をもって学ぶ力や、学ぶ意欲を育てることが大事です。それがグローバル化への対応ということにもつながると思います。

--最後に、貴塾の強みは何でしょうか。

齋藤氏:多くの個別指導塾がある中で、当学院の強みはやはり、講師だと思います。講師は筆記と面接で採用します。選考においては、人に対する接し方がわかる面接を大事にしています。さらに、講師の研修や育成には、とてもエネルギーをかけています。理念の研修もありますし、具体的な教科指導の授業のやり方の研修や、各教室での成功事例などの情報共有の仕組みももっています。講師の研修には、これからもさらにエネルギーをかけていきたいと考えています。

 また、教室で講師たちはミーティングを行いますが、ベテランも新人もいる中での気付き、生徒と接することでの気付き、生徒の悩みを講師同士で相談することによる気付きとさまざまな気付きがあり、講師たちも育っていきますので、そうしたことも大事にしています。

 そして、何より大事なのは、生徒とのマッチングです。教室で一番かけがえのないものは、“出会い”なのです。生徒たちにとって講師は、手本となる存在です。自分が憧れて、自分の大事な時期の勉強に伴走してくれる講師との出会いは、一生心に残ります。ですから、とにかく講師を育てて、生徒を募集して、そして教室の中で最高の出会いを創出していくことが、われわれの目標です。

 よい教材も豊富な情報も大切ですが、それは道具でしかありません。結局、何を教えたかではなく、生徒ができるようになったかどうか、意欲をもったかどうか、前を向いたかどうかが重要ですので、生徒のために何ができるのか、生徒の変化はどうなるのかに注力します。直接生徒に働きかける講師たちこそが、当学院の一番の強みといって間違いありません。

--ありがとうございました。

 インタビューで齋藤氏は、講師がいかに愛情と情熱をもって生徒に寄り添い、一人ひとりに合わせた指導をしているかを、手前味噌と言いながらも、何度も熱く語った。「面倒見の良い塾」部門賞も2年連続の受賞となったのは、そうした特長が保護者にも理解されているからと言えそうだ。

 イードは、2013年10月30日~2013年11月8日、通塾している小学生・中学生・高校生・既卒生(大学受験生)のお子さんをもつ保護者を対象に、顧客満足度調査「イード・アワード2013 塾」を実施した。東京個別指導学院は「大学受験の部・個別指導」で最優秀賞、さらに「面倒見の良い塾」「学費の満足度が高い塾」の部門賞も獲得した。
《鈴木良子》

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