【高校受験2014】神奈川公立高校入試<理科>講評…大幅に難化

 神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月14日に実施された学力検査より「理科」の講評を速報する。

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神奈川県公立高校、志願状況
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  • 神奈川県公立高等学校 解答速報(東京新聞)
 神奈川県公立高等学校の入学者選抜が開始された。神奈川県内で多数の塾を展開する湘南ゼミナールの協力を得て、2月14日に実施された学力検査より「理科」の講評を速報する。

◆<理科>講評(湘南ゼミナール提供)

 問題形式、出題範囲は例年と変わらず、3学年からの幅広い出題であったが、ここ数年から変化し、大幅に難化した。

 難化の要因は、大きく2点と考えられる。

 まず1つは全体的に知識のみを問う問題が減少し、原理原則を問う問題が増えたことにある。特に大問6(エ)と大問7(ウ)の、仮説をもとに、実験から結果を検証していく問題は、記述形式であるため、知識のみで突破するのは困難といえる。

 次に挙げられるのは、問題が多様化したことにある。具体的には、大問3(ウ)のようなグラフの左軸と右軸の単位が異なる問題、大問6の化学電池で具体的な金属名が与えられずに条件から解き進める問題、大問8(ウ)の地震において震央を求める問題である。目にすることが少ない問題のため、解いた際の戸惑いがあったと考えられ、いずれも注意深く落ち着いて、情報を整理できたかが鍵である。

 今後へ向けては、神奈川県の問題形式のみならず、様々な出題形式に触れて、思考力と実践力を養っていく必要がある。特に実験、観察においては、作業の意図を良く考えながら理解を深め、記述形式で表現できる力をつける必要がある。


 問題と正答については、現在、東京新聞「2014年首都圏公立高校入試」サイトにて閲覧することができる。
《田村麻里子》

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