新しい放射線副読本が完成、福島原発事故受け見直し…文科省

 文部科学省は3月3日、新しい放射線副読本を公表した。小学生用と中高生用の2種類あり、平成26年度から使用できるよう、希望する全国の学校に配布する。

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「小学生のための放射線副読本~放射線について学ぼう~」
  • 「小学生のための放射線副読本~放射線について学ぼう~」
  • 原発事故について伝える「小学生のための放射線副読本」
  • 「中学生・高校生のための放射線副読本~放射線について考えよう~」
  • 放射線量と健康との関係を解説する「中学生・高校生のための放射線副読本」
 文部科学省は3月3日、新しい放射線副読本を公表した。小学生用と中高生用の2種類あり、平成26年度から使用できるよう、希望する全国の学校に配布する。

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、内容を大幅に見直した。

 小学生版、中高生版ともに福島の原発事故を扱う第1章、放射線の基礎知識を解説する第2章で構成している。第1章では、事故の説明や被害実態、除染作業の様子などを説明。被災地に対する風評被害や差別についても触れている。

 第2章では、放射線・放射線物質・放射能の違い、放射線量と健康との関係、放射線の事故から身を守る方法などを解説している。

 完成した新しい放射線副読本は、平成26年度から使用することができる。文科省では、希望する全国の小中学校、高校、特別支援学校などに配布する。また、同省ホームページでは、副読本をPDF版で公開している。
《奥山直美》

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