【高校受験2014】北海道公立高校入試<数学>講評…例年並み

 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

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 北海道立高等学校入学者選抜学力検査が、3月5日(水)に実施された。最終出願状況によると、全日制普通科は札幌市内が1.3倍、石狩学区が1.1倍、上川学区が1.0倍などとなった。

 進学会グループの北大学力増進会の協力を得て、学力検査の「数学」の講評を速報する。この他の問題についても同様に掲載する。

◆<数学>講評(北大学力増進会 提供)

 昨年度は裁量問題の配点が過去最多の21点であったのに対し、今年度は18点と減少した。出題形式も、基本問題+応用問題の組み合わせであった昨年度に対し、今年度はすべて応用問題と一昨年度の形式に戻った。難易度は昨年並みで、大問数や共通問題の出題形式は昨年を踏襲する形となった。

 裁量採択問題では、60点満点のうち、図形問題の配点が半分以上を占めた。特に裁量問題5問1では、「連立方程式と1次関数の融合」「1次関数と図形の面積の融合」と方程式・関数・図形と多分野にまたがる融合問題であった。問2も作図、面積比の問題と図形問題が続き、時間配分に戸惑った受験生が多かったと予想できる。

 昨年度に引き続き、今年度も資料の整理からの出題が裁量問題2、標準問題3で大問1題分出題された。問2は計算力だけではなく、資料から情報を読み取り文章にする「記述力」「表現力」を問われる出題があった。ある考えに対し、「正しいとは言えない理由」を記述させる問題で、資料の活用方法を身に付けていなければ解答が書けず、受験生の演習量によって差がつく問題であった。

 全体を通して、数と式、関数、図形それぞれの対策だけではなく、融合問題の演習量や、記述力・表現力が得点に大きく影響したと思われる。次年度以降の受験生は、早期からの融合問題対策や、定期テスト、模擬試験などを活用して、記述問題対策をすると良いだろう。

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 数学(PDF) : 問題 解答 (北海道教育委員会 提供)

 このレポートは2014年3月6日(入試翌日)に速報として北大学力増進会により作成されたもの。
《工藤めぐみ》

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