文科省、高校教育の現状や課題に関するまとめ案を公表

 文部科学省は3月、初等中等教育分科会高等学校教育部会の審議まとめ案を発表。高校教育をめぐる現状や、質の確保・向上に関する課題・基本的考え方をまとめた。

教育・受験 学校・塾・予備校
「コア」を構成する資質・能力(イメージ)
  • 「コア」を構成する資質・能力(イメージ)
  • 文部科学省ホームページ
 文部科学省は3月、初等中等教育分科会高等学校教育部会の審議まとめ案を発表。高校教育をめぐる現状や、質の確保・向上に関する課題・基本的考え方をまとめた。

 初等中等教育分科会とは、中央省庁等改革の一環として文部科学省に設置された中央審議会の分科会のひとつ。その下に設置された高等学校教育部会は、平成23年11月から平成26年3月まで27回にわたる審議を行い、まとめ案を公表した。

 平成25年度には98.4%に達した高校進学率。高校教育をめぐる現状として、生徒の多様化、基礎学力の低下、入学をめぐって激しい競争が行われる大学が一部に存在する一方、私立大学の40%が入学定員を充足できないといった大学入試の選抜機能の低下などがある。

 高等学校や生徒の多様化が進む一方で、高校教育に共通に求められるものは何か。同部会は、すべての生徒が共通に身につける資質・能力について「コア」と位置づけ、その範囲・要素と評価の在り方について整理。身につけるべきものとして「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」のほか、「コア」を構成する資質・能力の柱を具現化するものとして、「言語を活用して批判的に考える力、議論する力」「新たな価値観や考え方を創り出す力やものづくり力などを含めた想像力」などをあげた。

 また、高等学校段階の基礎学力を客観的に図ることができる仕組みとして、達成度テスト(仮称)を設けることが必要であるとしている。さらに学校から社会・職業への円滑な移行推進のひとつとして、現行制度では認められていない、高等学校などの専攻科での学修の大学における単位認定制度の創設や、大学への編入学の制度化についても検討を進める必要性を説いた。

 教員の資質向上に関しては、高い専門性と実践的な指導力を身につけられるよう、教育委員会と大学との連携・協働などによる養成・採用・研修の各段階を通じた取り組みの充実を図ることを求めた。

 また、国や地方公共団体、学校などにおいては、これまで示した具体的な取り組みを進め、関係機関でしっかり連携を図りながら、その成果や課題について検証・評価し、改善の取り組みを進めることが重要とまとめている。

 今後、政府の教育再生実行会議では学制改革に向けた議論を深め、中央教育審議会高大接続特別部会においては、達成度テスト(仮称)も含め、高校教育、大学入学者選抜、大学教育の在り方について引き続き審議が行われる予定だという。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

編集部おすすめの記事

特集

page top

旬の教育・子育て情報をお届け!(×をクリックで閉じます)