ベネッセ、小中学校向けタブレット学習ソフトを7月提供開始

 ベネッセコーポレーションは4月15日、小中学校での「1人1台タブレット端末」環境下で活用できる学習ソフトウェア「ミライシード」を開発し、7月より提供開始すると発表した。現場の先生の優れた授業ノウハウをもとに協働学習をサポートする。

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ミライシードトップ画面
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 ベネッセコーポレーションは4月15日、小中学校での「1人1台タブレット端末」環境下で活用できる学習ソフトウェア「ミライシード」を開発し、7月より提供開始すると発表した。現場の先生の優れた授業ノウハウをもとに協働学習をサポートする。

 学校のICT環境が整備される中、従来の小中学校向けソフトは、効果的な活用方法が提示されておらず、先生方の指導力に委ねられていることが課題であるとして、同社は「ミライシード」を開発。全国の先生の優れた授業実践をもとに、具体的かつ効果的な活用方法を示しているという。

 ミライシードは、一斉学習・協働学習を実現する「ムーブノート」、協働学習に必要なスキルをトレーニングする「話し合いトレーニング」、個別学習を実現する「デジタル小テスト・ドリル」の大きく3つの機能を提供する。

 「ムーブノート」は、小学校(算数・国語・理科・社会)と中学校(数学・国語・理科・社会・英語)を対象に、専用教材を約100教材収録。議論を進める過程で盛り込むべき観点を、教材ごとにあらかじめキーワードとして埋め込んでいる。

 これにより、共有された意見の整理が容易にでき、発言を取り上げたい子どもの特定など、先生の指導に還元することができるという。また、複数の自動集計機能を搭載し、子どもたちの思考過程の可視化も可能。さらに、読売新聞が毎週発刊している「読売ワークシート通信」が2週間に1回のペースで定期配信され、ニュースを使った協働学習もできるようだ。

 「話し合いトレーニング」は、話し合い活動を行うためのスキルを、メンバー視点・司会者視点から学ぶ。学齢対象別に具体的なテーマが設定されており、思考を深めながら「考える技能」や「協働する技術」を身に付けられる。

 「デジタル小テスト・ドリル」は、子どもの理解度に応じた学習を実現するため、算数・数学では約15,000問、国語では約3,800問の問題を収録。手書き文字認識による自動採点のほか、18種類の漢字判定フィードバック機能を搭載し、間違ったまま練習しない学習サイクルを提供する。

 ミライシードの導入形態は、学校に専用サーバを設置する「学校設置版」、教育センターなどにサーバを設置する「センターサーバ版」、ベネッセサーバセンターからサービス提供する「ASP版」の3通りから選べる。
《工藤めぐみ》

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