宇宙飛行士になりたいと話す将棋好きの我が子が麻布中学に入学して早くも1か月が経ちました。長かった受験期間を終え無事志望校に合格しましたが、本格的に受験勉強を始める前から振り返り、保護者としてのさまざまな気付きや発見を共有させていただきたいと思います。◆本格的な受験勉強の前に熱中したのは将棋と科学館 長い受験勉強に入る前に、我が子が熱中したのは将棋と科学館でした。息子と将棋を指したとき、なぜかひらめきと才能を感じ(親ばかですね)、子どもでも安心して指導を受けることができる将棋道場を探しました。 自宅から片道1時間かかる将棋道場を訪れたとき、とても活気があること、指導者が将棋界の要職を務められており信念をもっておられること、プロ棋士の指導を受けることができること、禁煙であることなどから、お世話になることにしました。 我が子は、小学校2年生から4年生の始めまでの間の2年間、毎日のように将棋道場へ通い詰め、その道場が認定する初段を取得しました。中学、高校では将棋部で思う存分活動すると息子は話しています。関西では、灘が、関東では開成、麻布、筑駒がなかなか強いと知ったのもこの時期でした。当時は関西に住んでいましたので、灘の将棋部に入ることが目標になりました。 将棋と同じくらい熱中したのが科学館でした。関西では京都青少年科学館と大阪市立科学館に息子は入り浸っており、東京に移ってからは、毛利衛館長の日本科学未来館の年間家族会員になりました。 2013年には新春早々から日本科学未来館にでかけ、毎年1月2日に入口で来館者を出迎える毛利衛館長にお会いしました。毛利衛さんから「あけましておめでとう」と声をかけられた息子は「宇宙飛行士になります」と宣言、握手をしてもらいながら「がんばって」と声をかけてもらいました。 夢を描く力は大切です。そして、将棋、科学館と熱中したものがあったからこそ、将来の夢を持ち続け、長い受験までの道のりを乗り越えられたのかもしれません。◆ミスをするのは親も一緒、出願時の注意事項 子どもだけでなく、親も書類の記入漏れなどのミスをするものです。我が家では、毎日のように「ミス」が続くものですから、それも「ジンクス」だと思うように気持ちを切り替えました。「ミス」があるのは、よい知らせであると。ただ、「ミス」に気づき、リカバリーできるように、やはり家族内での情報共有は大切にしていました。