中高生の英語力、情報量の多い英文理解に課題…文科省

 文部科学省は、英語の外部検定試験による調査結果を公表した。大方の傾向として、高校生は情報量の少ない単純な英語を理解でき、中学生も身近で簡単な話題を英語で理解・表現できていた。一方、情報量の多い文章の理解には中高生ともに課題がみられた。

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 文部科学省は8月19日、英語の外部検定試験による調査結果を公表した。大方の傾向として、高校生は情報量の少ない単純な英語を理解でき、中学生も身近で簡単な話題を英語で理解・表現できていた。一方、情報量の多い文章の理解には中高生ともに課題がみられた。

 調査は、生徒の英語によるコミュニケーション能力・論理的思考力について把握・分析し、指導改善に生かすことで、戦略的な英語教育の改善を図ることが目的。

 対象は、215校の高校3年生約46,400人と26校の中学校と中等教育学校前期課程3年生約2,600人。生徒に対しては、英語コミュニケーション能力判定テストと質問紙調査、学校の外国語担当教員に対しても質問紙調査を行った。

 調査の結果、高校生の平均スコアは、リーディングが680満点に対し426.3点、リスニングが680満点に対し442.6点、ライティングが11満点に対し6.8点、論理的思考力は23満点に対し14.6点だった。

 スピーキングについては、全受験者の18%が受験。レベル別に3種類あり、受験レベルは各校が任意に選択した。平均合格率は、「レベル3」(英検3級相当レベル)66.3%、「レベルP2」(英検準2級相当レベル)53.0%、「レベル2」(英検2級相当レベル)63.1%であった。

 調査結果によると、情報量の少ない単純な英語であれば、相当数の生徒が英語で理解することができた反面、情報量の多い会話や英文を理解することには課題がみられた。指導との関係を分析したところ、スコアが高い群ほど、ライティングやリスニングを行う頻度が高い傾向にあった。

 一方、中学生の平均スコアは、リーディングが460満点に対し336.8点、リスニングが460満点に対し320.2点、ライティングが9満点に対し6.6点だった。論理的思考力の平均スコアは、ペーパーテスト受験校(23校)が23満点中14.3点、ICTテスト受験校(2校)が23満点中13.5点。スピーキングは、全受験者の49%が「レベル3」を受験、平均合格率は、61.5%であった。

 調査結果によると、簡単な語彙など言語材料についての知識は相当数の生徒ができており、身近で簡単な話題を英語で理解・表現することについても、おおよその生徒ができていた。ただ、分量の多い文章の内容を理解することには課題があった。指導との関係を分析したところ、スコアが低い群ほど、「生徒が授業で行う発話のうち英語で行う比率が半分未満」と答えた教員の割合が増える傾向がみられた。
《奥山直美》

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