ベネッセホールディングスは10月31日、2015年3月期第2四半期決算説明会を行った。顧客情報漏えいの影響が注目されたが、上期決算は増収増益を確保。進研ゼミ退会者数が想定を下回った点が強調された。 通期予想では上場来初となる赤字決算を見込んでおり、純利益で1億~9億円の赤字が想定されている。脱DM、継続率重視の戦略は間違っていなかったとするベネッセHD代表取締役会長兼社長の原田泳幸氏は、下期に向けた新しいブランド戦略やマーケティング活動に投資が必要だと語る。 11月1日から新しいCMやマーケティング活動を開始した同社は、前日10月31日にWebサイトをリニューアル。乳幼児から高齢者までを対象とする同社の幅広いサービスを全面に押し出したデザインに変更し、情報漏えいのネガティブなイメージからの脱却を図っている。 それでもベネッセに対する利用者の厳しい視線は変わらない。受験シーズンを控え、慣れた通信教材からの変更が難しい点や、ベネッセが10月20日に発表した「こども英会話のミネルヴァ」の買収などが話題になっている。◆進研ゼミ退会などに関するインターネット上の反応の一部「子どもはチャレンジ継続中、実際のところ辞められない」「受験が控えてるし、そう簡単にイヤだから止めますってわけにはいかない」「赤字でも企業(英語教室ミネルヴァ)を買収するお金はあったじゃない」「名簿の売り買い等を違法化すればいい」