文部科学省は、「いじめの問題に対する取組事例集」を取りまとめ、11月13 日にホームページ上に公開した。いじめ防止対策推進法に即した実効性の高い取組みとして、全国の学校や団体の優れた事例を紹介している。 事例集は、都道府県や指定都市から応募があった学校、いじめ防止対策協議会委員が所属する団体による取組みなど、36例を優れた事例として冊子にまとめた全213ページ。 「生徒主体の取組み」には、8校を掲載し、群馬県高崎市立塚沢小学校については、各学級によるいじめ防止スローガン「なかよし宣言」の発表・掲示、宣言を振り返る「なかよし集会」の実施などの取組みを写真付きで掲載している。「生徒主体の取組み」のうち、児童会や生徒会が主体となって行う集会で複数の学校の児童・生徒が集まるものについては「子供サミット」として7校の活動を載せている。 「特徴的なプログラム」は11例あり、LINEやTwitterなどによるトラブルを題材とした授業、いじめ防止プログラムなどを通した「いじめを許さない校風」づくりなどを紹介している。 「校内体制の整備」では、生徒がメールで教職員に個別で相談できる「絆ネット」を開設した北海道旭川工業高等学校など9校と、全国連合小学校長会の取組みをまとめている。