小児科医などの有志が参加する「MLインフルエンザ流行前線情報データベース」によると、11月17日までの1週間でインフルエンザ患者報告数が40件となり、前週の20件から倍増した。16日には今シーズンもっとも多くの患者数が報告され、増加傾向がみられる。 「MLインフルエンザ流行前線情報データベース」とは、小児科医が多く参加するメーリングリストで募った有志による、インフルエンザ症例を報告するプロジェクト。迅速診断検査によるインフルエンザの診断を、自主的にインターネット上のデータベースに報告する。 2000年冬季から運営しており、国内・各地の流行状況を、患者数だけでなくA型・B型といったタイプ別や年齢性別、地域などリアルタイムで集計している。 同データベースによると17日までの1週間の都道府県別患者数は、茨城・神奈川が各6件、長野5件、大阪4件、岡山・埼玉各3件、東京・千葉・静岡・和歌山各2件、福島・石川、奈良・島根・大分各1件と報告された。 この間の有志医師一人あたり報告件数は1.9件となり、11月に入ってから増加傾向が続いている。同データベースでは一人あたりの報告件数が30件を越えると、本格的な流行が始まっていると考えている。