【全国学力テスト】平成27年度のリーフレット作成…追加の理科問題例も

 文部科学省は平成27年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のリーフレットを作成した。既に来年度は4月21日に実施することを公表しており、リーフレットでは調査の目的、時間割のほか、問題例などを記載している。

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平成27年度全国学力テストのリーフレット
  • 平成27年度全国学力テストのリーフレット
  • 小学校理科の問題例
  • 中学校理科の問題例
  • 調査結果の活用
 文部科学省は平成27年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)のリーフレットを作成した。既に来年度は4月21日に実施することを公表しており、リーフレットでは調査の目的、時間割のほか、問題例などを記載している。

 調査対象は国公立、私立小学校の小学6年生と中学3年生。来年度からは国語、算数(数学)のほか、理科が追加される。国語と算数(数学)は、おもに「知識」に関するA問題と「活用」に関するB問題に分けられる。理科は「知識」に関する問題を主とし、「活用」に関する問題を一体的に問う。

 時間割は、小学校国語A、算数Aが各20分、国語B、算数Bが各40分。追加となる理科は40分になっている。生活習慣や学習環境などに関する児童質問紙調査は20分程度。中学校の時間割は、国語A、B、数学A、B、理科は各45分。生徒質問紙は20分程度。

 リーフレットでは、平成26年度の全国学力テストの問題例と、出題の主旨、全国の平均正答率が記載されている。理科については、平成24年度に初めて実施された問題例を掲載。小学校の問題例として「質量保存」を取り上げ、出題の主旨として「物は形が変わっても重さは変わらないことを理解しているかどうかみる」としている。

 中学校理科の問題例は、「メダカとアマガエル」。魚類の呼吸や光合成の理解、生活場所に関する知識を活用して飼育環境を整えた理由の説明などを出題の主旨としている。

 同調査では、学力や学習状況の「把握」、結果を分析し成果と課題を「検証」、教育および教育施策の「改善」という3項目を中心に、義務教育における検証改善サイクルの確立を掲げている。リーフレットはホームページからダウンロードできる。
《田中志実》

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