電子辞書を所有する中高生の保護者を対象に調査を実施し、電子辞書の顧客満足度で表彰する「イード・アワード2015 電子辞書」で、シャープの「Brain(ブレーン)」が最優秀賞を獲得した。Brainが支持される理由、さらに最新モデルの新機能やBrainならではの工夫について、シャープ 通信システム事業本部 モバイルソリューション事業部 事業部長の辰巳剛司氏に話を聞いた。--4回連続(※)の最優秀賞受賞おめでとうございます。中学生・高校生と保護者の方々に支持され続けているBrainの強みを教えてください。辰巳氏:ありがとうございます。Brainの機能をユーザーの方々に評価していただき、嬉しく思っております。 Brainの開発のコンセプトに、「新しい機能をいち早く取り入れて、もっとも価値のある新しい機能をユーザーの方にどんどん提供していくこと」と「基本の機能を充実させること」があります。そして、この2つを両立させ、バランスよく進化し続けてきたことが、Brainシリーズの強みであると考えています。 今年は新機能として、あいまいな言葉の入力に対応しました。スマートフォンなどで使っているような“あいまい入力”に類する機能を搭載したことで、正しい語彙を入れなくても、それに相当する言葉が表示され、簡単に意味を引けるようになりました。ハードウェアの面でも、もともとBrainは頑丈な作りになっているのですが、従来より剛性を30%高めたボディーに強化しています。 また、今年はさらに充電池の容量をアップすることで、駆動時間を40%伸ばしました。一方で重量の増加は、最小限に抑えています。--従来の紙の辞書やスマホの辞書機能などと比べた、電子辞書のよさはどういうところでしょうか。辰巳氏:電子辞書のポイントは、大きく分けて3つあります。まず第1に、情報の質の担保です。間違った語彙が混ざることはなく、正しい情報だけが入っているため、安心して使っていただけること。さらに、紙の辞書をそのまま載せているわけではなく、単語から問題に飛んだり、音が出たりといったインタラクティブ性がある点もポイントです。 そして第2に、開けたらすぐに使える操作性です。機能面でも画面を分割し2つの辞書を同時に比べるといった利便性を備えています。たとえば、英和と和英を比べることで、学習の質をより高められます。複数の辞書を一度に引ける“横断検索”にも対応しており、一度の操作で検索できます。 第3に、これも大事なことですが「ネットにつながっていない」ということです。外部からの不要な情報や有害なコンテンツと遭遇する心配がない意味で、安心と安全につながります。