シャープ電子辞書「Brain」シリーズ新製品、「より使いやすく」を追求

 シャープは12月18日、電子辞書「Brain」シリーズ4モデルの新製品を発表した。新製品は、大学生・ビジネスモデル、生活・教養モデル、高校生モデル、中学生モデルの4つ。より使いやすく、学習に不可欠な電子辞書を目指し開発したという。

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中学生モデル「PW-SJ2」
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 シャープは12月18日、電子辞書「Brain」シリーズ4モデルの新製品を発表した。新製品は、大学生・ビジネスモデル、生活・教養モデル、高校生モデル、中学生モデルの4モデル。より使いやすく、学習に不可欠な電子辞書を目指し開発したという。

 シャープは、1979年に電子辞書1号機を発売して以来、ユーザーのニーズや時代に合わせ、多くの「業界初」を搭載する電子辞書を販売してきた。1999年に広辞苑第5版を収録、2002年にはカラー液晶を採用、2006年には手書きパッドを搭載したモデルを発売するなど、常に業界に先駆けた進化を遂げてきた。

 2014年2月に発売された2014年春モデルでは、5.2型WVGA高精細カラー液晶(800×480ドット)画面を、360度回転してタブレットのように使う業界初のタッチペンスタイルを搭載して一新。今回の新製品は、外観に大きな変更はないが、より使いやすく、学習に不可欠な電子辞書を目指した。

◆検索機能における3つの進化

 新製品の主な特長のひとつは、検索をさらに行いやすくする3つの追加機能。1つ目は辞書が検索候補を表示してくれる「あいまいチェック」。言葉の意味を調べる際、その読みが正確にわからないと検索することができないが、「あいまいチェック」は間違って記憶しがちな語句の候補を表示してくれるという。

 2つ目は「音声入力」のサポート。タッチペンスタイルにしておけば、知りたい語句をマイクに向かって喋るだけで、すぐに調べることができる。すでにパソコンやスマートフォンでは馴染みのある「あいまいチェック」と音声入力は、電子辞書では業界初だという。

 そして3つ目は「一括検索選択モード」で、あらかじめ選択した辞書だけを使って検索する機能だ。検索する辞書や検索方法を意識することのない一括検索は便利な反面、搭載するすべての辞書の検索結果が表示されてしまい、目的の辞書の結果が埋もれてしまうことがある。検索辞書を選べるようにしてほしいというユーザーの声を実現させたという。

◆英語学習コンテンツの拡充

 新製品の2つ目の特長は、英語学習コンテンツの拡充だ。2020年の東京オリンピック開催もあいまって、グローバル化に対応した英語教育改革が検討されていることから、小学生から大学生、社会人まで、用途に応じた英語学習コンテンツが拡充された。

 たとえば高校生モデル「PW-SH2」には、累計350万部以上のベストセラー参考書、桐原書店の「総合英語 Forest 7th」をアプリで搭載。中学生モデル「PW-SJ2」には、学研の「レインボー英和・和英辞典」を新たに搭載、イラストが豊富で小学生にも使いやすい内容となっている。いずれも他社電子辞書にはない、Brainシリーズだけのコンテンツだという。

◆パワーボディの強化

 3つ目の特長は、本体の強化だ。電子辞書は、中学生、高校生が毎日持ち歩く物であるため、少々乱暴に扱っても壊れない本体の強度は、重要なポイントのひとつ。新製品ではアルミ合金製の液晶フレームの強度を30%アップし、底面にフレームを1枚追加することで、堅牢性を向上させたという。

 検索機能、収録コンテンツ、耐久性と内面的な強化が目立った今回の新製品ラインアップ。店頭に並ぶ電子辞書の外見に大きな変化はないが、購入前に実際に手にとって使ってみるのがよいだろう。生徒にとって電子辞書は、1日に何度も使う文房具のようなも物で、求める検索結果まで最短で辿り着く機能は学習効率に影響する。デザインはもちろん、検索機能やコンテンツ面など、使い勝手を考慮した上で自分に合った電子辞書を選びたい。
《鈴木良子》

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