東大・早慶ほか25大学で広がる「ハラール」メニュー、APUも参画

 立命館生活協同組合は10月29日、APUカフェテリアが日本アジアハラール協会のムスリムフレンドリー認証を取得し、イスラム教徒のためのハラール食事の提供が正式に認められたと公表した。

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 立命館生活協同組合は10月29日、APUカフェテリアが日本アジアハラール協会のムスリムフレンドリー認証を取得し、イスラム教徒のためのハラール食事の提供が正式に認められたと公表した。国際化するキャンパスでは、留学生のためにハラールメニューを提供する動きが見られる。

 日本アジアハラール協会は、ハラール(イスラム法で許可されたもの)認定を取得するためのムスリムフレンドリー基準を策定し、ホテル、レストラン、教育機関食堂などの事業者を対象に指導や認証の発行業務を行っている。

 立命館アジア太平洋大学(APU)は、世界各地から集まる国際学生が半数を占め、教員の半数も外国籍という多文化・多言語のキャンパス。2000年の開学当時からイスラム教徒の学生のためにハラールの食事を提供してきた。今回、ムスリムフレンドリー施設として認証され、認証されている大学生協運営の食堂では国内最大規模の36メニューが提供される。

 日本の学生食堂で初めて同協会からムスリムフレンドリーに認証されたのが神田外語大学。校内のアジアン食堂「食神(しょくじん)」では、豚肉を使用しないのはもちろん、アルコールが含まれるしょうゆやみりんは使用せず、揚げ油は植物油を使うなど徹底管理を行っているという。食器、食材の管理保管も分別管理している。

 全国大学生活協同組合連合会(大学生協)でも、海外からの留学生が増えている現状から、東京大学生協、早稲田大学生協、慶應義塾生協など25の大学生協(2014年度調べ)でハラールフードの提供を行っている。大学生協Webサイトではサンプルメニューとして、タンドリーチキンやチキンしょうゆラーメン、牛肉じゃがなど約20品を紹介している。提供している大学では、「学食で友達と食事ができてうれしい」という留学生の声も多く、今後も取組みを広げていきたいという。
《田中志実》

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