完全教育現場向けMinecraft2016年夏お披露目、Bett登場も…マイクロソフト発表

 Microsoft(マイクロソフト)は1月19日(米国現地時間)、学習ゲームを開発するTeacherGaming社が教育用に提供していた「MinecraftEdu」ライセンスを買収し、2016年夏にプログラミング学習ソフト「Minecraft Education Edition」の無料体験版を公開することを発表した。

教育ICT 先生
Minecraft Education Edition
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 Microsoft(マイクロソフト)は1月19日(米国現地時間)、学習ゲームを開発するTeacherGaming社が教育現場用に展開していた「MinecraftEdu」ライセンスを買収し、2016年夏にプログラミング学習ソフト「Minecraft Education Edition」を公開することを発表した。

◆加速するMicrosoftのプログラミング教育進出…国内のマイクラ導入例

 「Minecraft(マインクラフト、通称マイクラ)」は、スウェーデンのゲーム開発会社Mojang(モージャン)が開発したサンドボックス型ゲーム。ユーザーは3Dのフィールド内でキャラクターを操作し、家や街を創造したり、自由な探索活動が行える。Microsoftは2014年にMojangを買収しており、今回発表したTeacherGamingの「MinecraftEdu」ライセンスの取得で今後益々プログラム教育分野への進出が見込まれる。

 MinecraftはこれまでPCはもちろん、2015年には家庭向け据え置きゲームやポータブルゲーム機でも展開され、簡単な操作と創造の自由性が人気を博しプログラミング初心者の子どもたちから大人までが熱中する一種のブームを呼び起こした。教育現場向けの「MinecraftEdu」は2015年10月31日に東京都多摩市立愛和小学校の授業にも導入されており、国内の教育現場で導入する動きも活発になってきた。

◆新ソフトの基盤はTeacherGamingの「MinecraftEdu」

 TeacherGaming社は、2011年に3人の教師とプログラマーによって立ち上げられた学習ゲームソフト開発会社。おもにフィンランドと米国を拠点に活動を行っており、教育現場向けに手を加えたMinecraftである「MinecraftEdu」の開発やライセンス運用も担ってきた。2013年には、宇宙船の設計や運用シュミレーションを行うプログラミングゲーム「Kerbal Space Program(KSP)」の開発にも成功している。

◆「Minecraft Education Edition」機能

 Microsoftが提供する新しい教育現場向けプログラミング教育ソフト「Minecraft Education Edition」は、「MinecraftEdu」をベースに、学生ごとの個人用ワークスペースや配布資料用のコンテンツライブラリを備えるオンラインサービス「OneNote クラスノートブック」との連携を強化する予定。サービス開始は2016年夏を予定しており、無料体験版の配布も実施予定。そのほか、詳細な機能は順次発表される見込み。

◆1/20英国Bettに登場、今後の展開に期待

 なお、「Minecraft Education Edition」は英国・ロンドンで1月20日から行われる世界最大の教育エキスポ「Bett Show2016(通称、ベット)」で早くもミニワークショップを開催する予定。現地に足を運べないユーザーも、Twitter上で交流ができれば、とワールドワイド教育部門バイスプレジデントのAnthony Salcito氏はコメントしている。「Minecraft Education Edition」Webサイトも公開されたことから、今後の新情報に注目したい。

《佐藤亜希》

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