完全給食実施率は小学校98.4%に対し中学校81.4%、中学で微増

 文部科学省は1月22日、平成26年度の学校給食実施状況等調査の結果を公表した。国公私立学校の完全給食実施率は91.9%にのぼり、中学校では1.3ポイント上昇した。公立学校の月額給食費は、小学校4,266円、中学校4,882円となり、いずれも前年度より100円以上の増加となった。

教育・受験 保護者
イメージ画像
  • イメージ画像
  • 学校給食実施状況調査
  • 学校給食費調査
  • 米飯給食実施状況調査
 文部科学省は1月22日、平成26年度の学校給食実施状況等調査の結果を公表した。国公私立学校の完全給食実施率は小学校98.4%、中学校81.4%で特別支援、夜間定時制も含めた全体では91.9%。小学校は横ばいだが、中学校では1.3ポイント上昇した。公立学校の月額給食費は、小学校4,266円、中学校4,882円となり、いずれも前年度より100円以上の増加となった。

 調査は平成26年5月1日現在、学校給食を実施していた全国の国公私立小学校・中学校(中等教育学校前期課程を含む)・特別支援学校・夜間定時制高等学校を対象に、オンライン調査にて実施。学校給食実施状況、学校給食費、米飯給食実施状況について、とりまとめた。

 国公私立学校において学校給食を実施している学校数は全国で31,021校、実施率は94.8%。完全給食の実施率は91.9%と前年度の91.5%より微増した。栄養教諭・学校栄養職員12,033人のうち、栄養教諭は5,064人。公立学校における学校給食調理員数は55,172人で、42.9%が非常勤職員となっている。

 公立学校で保護者が負担する学校給食費の月額は、小学校で約4,266円(給食回数191回)、中学校で約4,882円(給食回数188回)。給食回数は前年度より1回程度増えたが、給食費の月額も高くなっており、小学校で106円、中学校で111円の増加となった。

 都道府県別の学校給食費平均月額をみると、東京都の小学校で約4,235円(給食回数192回)、中学校で約5,064円(186回)となっている。給食回数の多い長野県では、小学校で約5,008円(204回)、中学校で約5,705円(202回)。中学校の給食回数が長野県と同数の沖縄県は、約4,225円(202回)だった。なお、文部科学省では、都道府県ごとの平均額の高低差は給食内容や実施回数が異なるためであり、単純に比べることはできないとしている。

 また、米飯給食を実施している学校数は全国で30,051校あり、完全給食を実施している学校のほぼ100%にあたる。自校炊飯を行っている学校は45.2%、前年度より0.5ポイント増とわずかながら割合が上昇した。米飯給食の週あたりの回数は3.36回と、前年度と大きな差はなかった。

 なお、毎年1月24日から30日は文部科学省による「全国学校給食週間」が実施される。期間中には、学校教育や食育への関心を高めるために給食に関する展示や職員食堂での学校給食メニューをもとにしたランチの提供を行う。詳細は文部科学省Webサイトで確認できる。
《黄金崎綾乃》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top