千葉県教育委員会は2月10日、千葉県公立高校前期選抜において不適切な対応があったと発表した。千葉県立磯辺高校で受検生1名が解答用紙を誤って持ち帰ったほか、千葉県立姉崎高校では検査監督者が三角定規をかばんにしまう指示をしたため、作図の問題が解けなったという。 平成28(2016)年度千葉県公立高校の前期選抜は、2月9日と10日に実施。2月9日の学力検査には、全日制課程39,578人、定時制課程754人が受検している。 千葉県教委の発表によると、磯部高校(全日制普通科)では2月9日の英語の学力検査終了時、受検生1名が解答用紙を誤って自宅に持ち帰った。検査の監督や検査本部担当は、受検生の解答用紙が回収されていないことに気づかなかったという。 解答用紙を持ち帰った受検生は、中学校に連絡し、中学校の職員が答案を回収。翌日、磯部高校に連絡して発覚した。この受検生の英語の答案は、採点をしたうえで参考資料とし、英語以外の4教科の答案を学力検査の判定資料にするという。 一方、姉崎高校(全日制普通科)では2月9日の数学の学力検査において、本来なら問題を解くために検査室に携帯しなければならない三角定規について、検査監督者がかばんにしまう指示をしたため、受検生が大問2(5)の作図を解くことができなかったという。 姉崎高校では、大問2(5)については受検生全員を正解とし、5点を与えて対応する。今後、全受検生の在籍中学校を通じて、受検生と保護者に事情を説明するとしている。