若者をターゲットにした悪質商法に注意、被害防止キャンペーン

 東京都は、若者の悪質商法被害を未然に防ぐため「若者向け悪質商法被害防止キャンペーン」を実施している。3月には、特別相談ダイヤルや電車の中吊り広告などによる被害防止のための啓発事業を集中的に実施する。

生活・健康 大学生
左から「相談インコ」「ボク、カモかも…。」「オレ、サギだもん」
  • 左から「相談インコ」「ボク、カモかも…。」「オレ、サギだもん」
  • 平成27年度 特別相談「若者のトラブル110番」 都内参加区市町(23区)
  • 平成27年度 特別相談「若者のトラブル110番」 都内参加区市町(27市町)
 東京都は、若者の悪質商法被害を未然に防ぐため「若者向け悪質商法被害防止キャンペーン」を実施している。3月には、特別相談ダイヤルや電車の中吊り広告などによる被害防止のための啓発事業を集中的に実施する。

 東京都では1月~3月に「若者向け悪質商法被害防止キャンペーン」を実施している。特に、進学・就職の準備などで若者の生活に変化がある3月に集中的に、さまざまな啓発事業を行うという。

 キャンペーンでは、東京都消費生活総合センターと都内23区27市町で3月14日・15日の午前9時から午後5時まで、特別相談「若者のトラブル110番」を実施するほか、JR線や東京メトロ、京王電鉄などの車内に悪質商法の被害防止や特別相談周知のための中吊り広告を掲出する。

 また3月12日~25日の期間には、ユナイテッドシネマ豊洲やTOHOシネマズ南大沢など都内の映画館7館で、啓発用CMを上映。さらに、リーフレットを1万1,500部用意し、映画チケット購入時に手渡す。3月19日には三井アウトレットパーク多摩南大沢、3月20日にはアーバンドック ららぽーと豊洲にキャンペーンキャラクターの着ぐるみも現われ、広報啓発活動を行う。

 最近の若者からの相談事例では、「靴のモデルにならないか」と声をかけられ、登録費や高額のエステ費用を支払わされたケースや、スマートフォンに突然料金表示画面が出たため、心配になり「消費者相談窓口」と表示された業者に電話をし、氏名や住所、電話番号を伝えたら料金を前払いするように求められたというケース。アルバイト先の先輩に紹介された人から、株取引で儲かる方法が記録されているというUSBメモリを50万円で購入してしまったなどの相談が寄せられたという。

◆CM「若者向け悪徳被害防止キャンペーン」
《外岡紘代》

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