難関すぎた?京大特色入試…出願要件を緩和、人員も拡大

 京都大学は4月8日、平成29年度および平成30年度の特色入試の概要を公表した。一部の出願資格から国際科学オリンピック出場などを削除し、要件を緩和する。募集人員も拡大し、新たに平成29年度からは5学科、平成30年度からは3学科で特色入試を導入する。

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  • 特色入試の概要(総合人間学部)
 京都大学は4月8日、平成29年度および平成30年度の特色入試の概要を公表した。一部の出願資格から国際科学オリンピック出場などを削除し、要件を緩和する。募集人員も拡大し、新たに平成29年度からは5学科、平成30年度からは3学科で特色入試を導入する。

 平成28年度の特色入試では、工学部地球工学科が「国際的な科学競技会に出場した者、または国内大会における成績優秀者」、工学部工業化学科が「国際化学オリンピック、国際数学オリンピック、国際物理オリンピック、国際生物学オリンピックのいずれかで銅メダル以上の成績を収めている者」を出願資格としていたが、ハードルの高さから各学科とも志願者0人となった。

 また、出願資格を「国際情報オリンピック、国際数学オリンピック、国際物理オリンピックのいずれかにおいて高校在学中に日本代表選手候補となった者」とした工学部情報学科も志願者は1人にとどまった。

 平成29年度の特色入試では、国際科学オリンピックに関連する出願資格は、医学部医学科で出願資格の1つとして残された以外は、すべて削除された。また、英語の外部試験の成績を出願要件としていた医学部医学科と薬学部薬科学科では、TOEFL-iBTに加え、IELTSのスコアも可能とした。農学部資源生物科学科と農学部食品生物科学科では、TOEFL-iBT、TOEIC、英検のいずれかのスコア提出を出願要件としている。

 特色入試を実施する学部・学科は、平成28年度の10学部14学科から、平成29年度は農学部5学科が加わり、10学部19学科となる。さらに平成30年度には、薬学部薬学科、工学部建築学科、工学部物理工学科でも特色入試を導入する。

 募集人員は、平成28年度の108人から平成29年度は144人に拡大する。試験は、法学部を除く各学部・学科において11・12月中に実施日程をまとめる。
《奥山直美》

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