【大学受験2018】早大SILS、リスニング廃止で英語4技能試験利用

 早稲田大学国際教養学部は2018年度一般入学試験より、英語のリスニング試験を廃止し、各試験団体が実施する「英語4技能試験」の結果を利用する新たな入試制度を実施すると発表した。対象となるのは英検およびTOEFL iBTの試験結果。

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国際教養学部の入試制度・新旧対照表
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 早稲田大学の国際教養学部(略称SILS、シルス)は、2018年度一般入学試験から英語のリスニング試験を廃止し、各試験団体が実施する「英語4技能試験」の結果を利用する新たな入試制度を実施すると発表した。対象となるのは英検およびTOEFL iBTの試験結果。

 国際教養学部では英語が共通言語となっており、1年間の海外留学が必須となることから、入学直後より「読む:Reading」「書く:Writing」「聞く:Listening 」「話す:Speaking」の英語4技能をバランスよく兼ね備えていることが求められている。

 そうした背景から、今回、一般入学試験の抜本的な見直しを行い、従来の一般入学試験において国際教養学部が独自に実施していた「英語リスニング試験」について2017年度入試を最後に廃止し、2018年度入試から新たに英語4技能の習得度合いを測る指標として、英検ならびにTOEFL iBTの試験結果を合否の判定要素として導入する。

 入試制度の変更により、従来「英語」と「英語リスニング」で配点100点だったところ、「英語」の配点を85点、「英語4技能試験結果」の配点を15点とする。英検1級およびTOEFL iBT95点以上で15点満点、英検準1級およびTOEFL iBT72~94点で10点というように、結果によって15点から0点まで5点きざみで点数が換算される。

 新入試制度は、2018年4月入学者向け入試より導入。募集人員は国際教養学部の一般入学試験150名を予定しており、試験日程は2018年2月13日を予定。「国語」「地歴または数学」「英語」の入試を受験結果と「英語4技能試験結果」の配点により選考が行われる。

 国際教養学部では、高校までの英語教育の改革に対応し、かつ入学後のカリキュラムと高い接続性をもった新しい入試制度を目指すとしている。出願期間などの詳細は、2017年11月上旬公開予定の入学試験要項にて通知する。
《畑山望》

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