子のスマホ利用、保護者は不安を抱えながら十分な対策せず

 トレンドマイクロは5月26日、スマートフォンを持つ子どもの保護者を対象に行った「保護者のITセキュリティ意識調査」の結果を発表した。子どもが利用するアプリ・サービスを制限している保護者は、全体の4割以下に留まった。

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子どものスマートフォン利用にセキュリティ上の不安を感じる保護者が7割以上
  • 子どものスマートフォン利用にセキュリティ上の不安を感じる保護者が7割以上
  • 子どものスマートフォン利用に関する家庭のルール、「利用場所や場面」、「アプリ・サービス」の制限は4割以下
  • 子どもが安全なインターネット利用について学ぶための取組み実施状況
  • 約9割の保護者が、自身がインターネットセキュリティについて学ぶ必要性があると回答
 トレンドマイクロは5月26日、スマートフォンを持つ子どもの保護者を対象に行った「保護者のITセキュリティ意識調査」の結果を発表した。子どもが利用するアプリ・サービスを制限している保護者は、全体の4割以下に留まった。

 「保護者のITセキュリティ意識調査」は、3月30日から31日までの期間にスマートフォンを持つ小学校高学年・中学生・高校生の子どもを持つ保護者各206名、計618名を対象に行ったWebアンケート調査。

 子どものスマートフォン利用に関するセキュリティ上の不安について聞くと、7割以上の保護者はセキュリティに関し何らかの不安を抱えていることがわかった。おもな不安は、不正アプリ(ウイルス)に感染するのではないか、サイバー犯罪に遭うのではないかといった内容だ。

 子どものスマートフォン利用ルールについて聞くと、利用時間を制限している保護者は56.0%に達し、行われているルールの中でもっとも多い回答を占めた。そのほかは、利用する場所・場面の制限が35.8%、利用するアプリやサービスの制限が34.5%で、ルールを決めていない保護者は26.1%だった。

 子どもが安全なインターネット利用を学ぶために必要な取組みについては、90.1%の保護者が「家庭での話し合い」をあげている。保護者の57.0%は、子どもだけではなく保護者自身がインターネットセキュリティについて学ぶ必要性も感じていた。

 調査全体を見渡すと、子どものスマートフォン利用についてセキュリティ上の不安を感じる保護者が7割以上を占める一方、子どもが利用するアプリ・サービスを制限している保護者は4割以下に留まっていることがわかる。トレンドマイクロは、今回の調査から保護者は不安を抱えながらも、その「不安を解消するための対策が取られていない」としている。
《佐藤亜希》

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