教員の多忙化解消へ…愛知県のプロジェクトチームが提言

 愛知県の「教員の多忙化解消プロジェクトチーム(PT)」は11月29日、愛知県教育委員会に「教員の多忙化解消に向けた取組に関する提言」を提出する。教員の多忙化解消策として、実態把握のためのタイムレコーダー導入、部活動指導への外部人材活用などを提言する。

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 愛知県の「教員の多忙化解消プロジェクトチーム(PT)」は11月29日、愛知県教育委員会に「教員の多忙化解消に向けた取組に関する提言」を提出する。教員の多忙化解消策として、実態把握のためのタイムレコーダー導入、部活動指導への外部人材活用などを提言する。

 PTは、2月策定の「あいちの教育ビジョン2020―第三次愛知県教育振興基本計画―」に基づき、教員の多忙化解消に向けて検討するため、愛知県が設置。6月から会議を続け、11月21日開催の第7回会議では、提言案について協議。11月中に提言として取りまとめ、11月29日に県教委に手交する。

 「教員の多忙化解消に向けた取組に関する提言(案)」では、「長時間勤務の実態把握」「学校マネジメントの在り方」「部活動指導の在り方」という3つの視点から、具体策を提言している。

 「長時間勤務の実態把握」では、客観性を担保した教員の在校時間把握のための手段としてタイムレコーダー導入を検討する必要性を指摘。業務時間が長い若年層の教員に対するタイムマネジメント意識啓発、在校時間の具体的な削減目標の設定なども盛り込んでいる。

 「学校マネジメントの在り方」では、学校の業務改善目標の位置付けの明確化、教員の業務量に見合った人的配置、教員以外の専門スタッフの活用などを提言。多忙化する教頭の状況改善としては、教頭を補佐する主幹教諭の配置などを求めている。

 「部活動指導の在り方」では、部活動指導員や再任用教員の活用、資格制の導入などを明記。休養日の設定を含めた練習時間の制限についても、県教委が県全体としての指針を平成28年度中に定めるべきと明言。方針に基づいてルールを明確化し、遵守できる仕組みを作っていく必要があるとしている。複数顧問制の普及、休日の部活動指導手当の改善なども示している。
《奥山直美》

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