【高校受験2017】大阪府公立高校入試<理科>講評…問題数が増加

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2017大阪講評 理科
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 平成29年度(2017年度)大阪府公立高等学校入学者選抜の学力検査が3月9日に行われた。近畿圏で多数の塾を展開する第一ゼミナールの協力を得て、実施された学力検査より理科の問題を講評する。

◆<理科>講評(第一ゼミナール 提供)

 例年通り大問4題の構成で、物理・化学・生物・地学それぞれの分野から出題されています。総問題数は昨年度よりさらに増加した45問で、問題文や図表も多く、かなりの速さで問題を解くことが求められます。時間が足りなかった受験生も多かったのではないでしょうか。学年別の出題傾向を見ると、昨年度は、中1~中3の学習内容からほぼ均等に出題されましたが、今年度は、中1内容が約40%、中2内容が約10%、中3内容が約50%と偏りが見られました。

大問1『生物の観察』(中1・中3)/『動物の体のつくりと働き』(中2)
 『生物の観察』では、単細胞生物や水生生物の性質や特徴についての問題が出題されました。このテーマの出題は珍しく、さらに実験における観察から仮説と結果を考察する問題もあり、知識を活かした科学的な思考を問う形式になっています。

 『動物の体のつくりと働き』では、反射の実験に関しての問題で、基本的な用語の空欄補充および実験結果の読み取りが出題されました。

大問2『地層の傾き』(中1)/『地震』(中1)
 『地層の傾き』の前半部分の問題は、地層のでき方や示準化石を問う基本的な内容の問題でしたが、後半は地層の傾斜について、複数の図を読み取り、先生と生徒の会話文に適語を補充・選択する形の思考力・読解力を問う問題でした。

 『地震』は、3地点における震源からの距離とP波・S波の到達時刻の空欄補充と、地震の発生時刻を求める問題で標準的な内容でした。最後には「緊急地震速報」という近年、ニュースなどでも取り上げられている語句を答えさせる問題が出題されました。

大問3『電気分解』(中3)
 前半部分の問題は、「電解質」という語句や塩化銅の電気分解を表す化学反応式を問うような基本的な問題が出題されました。溶解度についての計算問題もきちんと質量パーセント濃度・密度などを理解していれば比較的容易に解ける問題でした。

 後半は、水酸化ナトリウム水溶液の電気分解の実験から、水の電気分解の化学反応のしくみを考えることで、食塩水の電気分解、水酸化ナトリウムの製造法について考察していく出題でした。水酸化ナトリウムの製造法は「イオン交換膜」という中学理科では未習の発展的な内容からの出題で、問題文の読解とともに科学的な思考が問われる、難易度の高い内容でした。

大問4「運動とエネルギー」(中3)
 前半は、等速直線運動および斜面上をすべり落ちる台車の運動についての問題で基本的な内容でした。後半は、斜面の高さが2倍になった場合の速さを表すグラフ、その場合の力学的エネルギーの関係を選ぶ問題、さらに斜面上を引き上げる場合の仕事と仕事率を計算する問題でした。内容的には平易な問題ですが、文章量や図が多く、的確に問題を読み取る力が求められました。
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 このレポートは、2017年3月11日に速報として第一ゼミナールが作成したもの。

 第一ゼミナールは、近畿圏を中心に小学生から高校生を対象に集団・個別指導塾を展開している。独自の教育メソッドであるプラスサイクル学習法を展開し、生徒の学習意欲を高め、成績向上に結びつける教育を推進するとしている。

協力:第一ゼミナール
《編集部》

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