理科×プログラミング教育、CA Tech Kids・前原小ら4者が共同研究

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共同研究全体のコーディネイトを担うCA Tech Kids
  • 共同研究全体のコーディネイトを担うCA Tech Kids
  • 実践で用いるコンピューター基板「Studuino」と各種機材の無償貸与などを行うアーテック
  • 前原小学校にて行われる公開研究授業の概要(開催日:6月1日)
 CA Tech Kidsと小金井市立前原小学校など4者は、小学校の理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究を開始する。研究期間は2017年5月から2018年3月まで。6月30日には、第1回公開授業を小金井市立前原小学校にて実施する。

 3月に告示された学習指導要領内では、算数や理科など教科の授業の中にプログラミングを取り入れるという方向性が明らかとなった。教科書の検定にも反映させることが求められるなど、小学校の「教科学習」と「プログラミング学習」を結びつける動きが加速しているという。

 一方で、小学校の教員にプログラミングの経験がないケースも多いうえに、「教科学習×プログラミング学習」の指導事例は多くない。現場教員への負担の大幅増加や授業の在り方をめぐる混乱が懸念されることから、有効な実践事例の創出・ノウハウ蓄積、共有などを目的として、共同研究が開始される。

 共同研究を行うのは、CA Tech Kids、小金井市立前原小学校、東京学芸大学の加藤直樹研究室(加藤直樹准教授)、アーテックの4者。研究のフィールド・研究対象は小金井市立前原小学校の6年生(全77名)。小学校6年生の「理科」のさまざまな単元で、理科の教科本来の学び(各単元における教育目標)と、プログラミングに関わる学び(情報活用能力・コンピューターに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力の習得)の両方の実現を目指す。6月に単元「体のつくりとはたらき」、9月に単元「電気の性質とその利用」にて実践予定。そのほかにも、「植物の成長と日光の関わり」「ものの燃え方」の各単元でも実践を検討しているという。

 「体のつくりとはたらき」については、6月30日実施の第1回公開研究授業にて、心拍センサーとプログラミングを活用して「血液の循環」などを学ぶ授業を行う。当日は授業公開のほか研究協議会も実施。イベント管理&グループ運営サービス「Peatix」にて、参観申込みを受け付けている。

 なお、4者の研究における役割は、前原小学校が授業構想および計画の策定と実践を行い、東京学芸大学加藤直樹研究室が授業の計画、実践に関わる基礎研究(おもにセンサーを活用したプログラミング授業への取り入れ方などの検討)を行う。また、研究室の大学院生が非常勤講師として、前原小学校で1年間理科の授業を担当する。

 アーテックは、実践で用いるコンピューター基板「Studuino(スタディーノ)」と各種機材を無償貸与し、実践で得られた結果を踏まえ、全国の小学校で実施できるような教材の開発を検討。研究全体のコーディネイトを担うCA Tech Kidsは、教員および民間人材向けの研修プログラムの開発を検討する。また、研究のプロセスや結果について、広く教育関係者に発信・周知し、プログラミング教育のさらなる普及推進を図る。
《黄金崎綾乃》

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