【高校受験2018】神奈川公立高校を目指す…湘南ゼミナールに聞く合格の秘訣

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湘南ゼミナールの(向かって左から)矢口秀幸氏と金澤浩氏
  • 湘南ゼミナールの(向かって左から)矢口秀幸氏と金澤浩氏
  • 湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏
  • 湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏
  • インタビューに応える(向かって右から)金澤浩氏と矢口秀幸氏
 横浜翠嵐・湘南などの神奈川県公立高校で特色検査に代表される入試制度が採用されてから、2018年で6年目になる。今回は、横浜市内公立旧学区トップ校の合格者総数18年連続No.1を誇る湘南ゼミナールの教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏と、広報室長の矢口秀幸氏に「2018年神奈川県公立高校入試の概況と特色検査対策」や「夏以降の学習の秘訣」を聞いた。

◆面接を全校で実施する神奈川県公立高校入試

--神奈川県公立高校入試の特徴について教えてください。

金澤氏:基本的に内申点(学校の成績)と学力検査(入試の得点)、面接の3つの点数を基準に合否が決まります。神奈川県では、面接が全校で実施をされることが特徴です。

 そしてこの3つは、学校によって比率を変えることができます。具体的にはそれぞれの点数を、2~6の比率で得点化して合計が10になるように配分します。たとえば、内申点が2、学力検査が6、面接が2というように分けます。各学校が重視している項目は異なり、比率は年により変動することがありますので、必ず確認してください。

◆特色検査の鍵を握るのは、理解力・思考力・表現力

--難関校で実施をされる特色検査について教えてください。

金澤氏:特色検査には、実技検査と自己表現検査の2種類があります。実技検査はスポーツ科や美術科などの専門学科で実施され、専門分野のスキルを図るものになっています。一方、自己表現検査は公立難関校11校で実施されます。形式は筆記試験型とグループワーク型、スピーチ型に分かれていて、通常の学力検査では測りきれない力が試されます。具体的には、科目ごとに設問が分かれておらず、国語や数学、社会などの各科目が融合している内容の問題です。また、答えは一つではなく、自分の考えを書かせる記述式の問題も出題される学校があります。

インタビューに応える(向かって右から)金澤浩氏と矢口秀幸氏
インタビューに応える(向かって右から)金澤浩氏と矢口秀幸氏

--どのような対策をすればいいでしょうか。

金澤氏:特色検査は学校ごとに独自に問題を作成するため、問題傾向や形式が学校によって異なります。そのため、受験校に合わせた対策が必要になりますが、実はどの学校の入試も必要とされる力は共通しています。具体的には、以下の3つの力が特色検査で問われます。

(1)理解力:文章や図・グラフなどの与えられた情報から「何が問われているのか」を読み取る力
(2)思考力:問題解決のために、これまで習った内容や設問内のヒントなどを用い、考える力
(3)表現力:自分が導き出した答えを、相手に伝わるように表現(記述)する力


 湘南ゼミナールの授業では、これらの力の育成を重視した授業を行っていますが、授業以外で日頃からできる対策もあります。たとえば、家で新聞を読んだり、ニュース番組を見るときに、ただ情報を受け取るだけではなく、自分はどう考えるのかを意識することです。そして、考えた意見を他の人に伝えたり、意見交換ができるとさらによいでしょう。身の回りで起きている出来事に、日頃から意識的に接していくことが大切です。

 特色検査の問題傾向を通して、受動的に勉強をするだけではなく、主体的に学ぶ姿勢がある人に入学してほしいという学校側のメッセージを読み取ることができます。そのため、特色検査の対策としては、まずこの3つの力を日頃から鍛えておき、受験校が確定をしたら学校ごとの対策を進めていくとよいでしょう。

--特色検査では難題も出題されますね。

 実際に中学3年生が見たことのないテーマの問題が出題をされることもあります。そのような問題では、実は誰も知らない問題であることが大切なんです。みんなが初めて見る問題という同じスタートラインに立たせることで、生徒の理解力や思考力の差が答案に出て、測りたい力を見ることができるのです。

 また、一見難しい問題ですが、しっかりと問題を読むと、設問や図のあらゆる部分にヒントが散りばめられています。そのため、まずは設問で何が問われているのかを把握すること、そして諦めずに文章や図をしっかりと読み解くことが重要です。

◆面接対策は「基本を固めること」と「受験校に合わせた対策」が必要

--面接はどのように対策をすればいいのでしょうか。

金澤氏:全高校共通で聞かれるのは志望理由と中学校での勉強面・生活面、そして自分の長所の4つです。またそれに加えて、学校ごとに追加できる評価基準が5つあります。具体的には、高校での勉強面・生活面と校風への理解度、将来の展望、そして面接の態度です。以上の中から、各学校が重視する項目を選びます。毎年6月頃に各学校が採用する基準を公表するため、受験校に合わせた面接対策をしましょう。

 神奈川県入試では、多方向から生徒を見る面接を通して、生徒がきちんと考えて高校を選んでいるかどうかを見たいというメッセージが読み取れます。そのため、通学距離や偏差値だけで受験校を選ぶのではなく、志望理由を明確にして受験をしてほしいと思います。

--面接が苦手な生徒へのアドバイスをお願いします。

金澤氏:面接対策では、面接の基本を固めて減点を避けることと、自分をアピールして加点するという2点を意識してみてください。

 面接が苦手な生徒さんは、まずは1点めの面接の基本を固めましょう。たとえば面接での立ち振る舞いや、発言するときの姿勢などです。湘南ゼミナールでは繰り返し面接練習を行うため、面接がどんなに苦手な生徒さんでも面接の基本を固めることができます。

 そして2点めの加点面では、たとえば高校に入学したらやりたいことや自分の強みなど、高校に貢献できる人材であることをアピールできるとよいでしょう。

矢口氏:湘南ゼミナールでは、全生徒が必ず志望校に提出する面接シートの書き方の指導も行っていますし、12月頃からは全生徒を対象に面接練習を実施します。できるだけ本番に近い形式で面接練習を行うなどして、万全の体制で迎えられるようサポートをしています。

湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏
湘南ゼミナール 広報室長の矢口秀幸氏

◆難易度と人気が比例する神奈川公立入試、トップ校の変わらぬ人気

--人気校の傾向について教えてください。

金澤氏:近年の入試では、難易度と人気は比例する傾向にあります。神奈川県全体の受験倍率は1.21倍で、人気校の横浜翠嵐の受験倍率は2.12倍、湘南は1.47倍となっています。

 難関校の人気の背景には、大学進学や卒業後の進路に対する不安があると考えています。大学や就職先の選択の幅を広げるために、できるだけ難易度の高い学校に進学したいという傾向がより強くなってきていると感じています。実際に大学合格実績は高校の偏差値とほぼ比例しているので、難関大学へ進学したいという方は、上位校を目指してほしいですね。

◆志望校を決める時期は早いほどいい

--中学2年生以下の方にも向けて、志望校を決める時期のアドバイスをいただけますか。

金澤氏:中学3年生の夏くらいまでは、自分の実力や内申点で志望校を下げる必要はないと考えています。それよりも、まずは自分が純粋に行きたい学校を探してみてください。志望校を決める時期は、早ければ早い方がいいです。志望校があるかないかで、勉強へのモチベーションも変わってきます。

 そして志望校が決まったら、志望校と自分の実力の差を把握するために、模試を受けることをお勧めします。模試の結果によって自分の課題が明確になり、合格に向けて何を勉強すればいいのかが決まります。

矢口氏:中学3年生の夏休み明けにすぐ期末試験を実施する中学校もあります。その試験の結果が内申点になり、合否に影響するため、重要な試験となります。

金澤氏:最終的に出願校を決めるのは、内申点が確定した後の1月頃で構いません。その理由は、入試直前まで成績が伸びるケースもあるからです。成績が伸び始める時期は個人差があり、本格的に受験勉強を始めてから、早いお子さまだと1か月から1か月半くらい、遅いお子さまだと2か月から3か月くらいかかります。そのため、成績が伸び始める時期が1月頃という可能性は十分にあるので、早い時期に出願校を決めてしまうことはもったいです。ぜひ、最後まで諦めずに勉強を続けてください。

--本格的な過去問対策はいつから始めればいいでしょうか。

金澤氏:学力検査の過去問対策は、塾で中学範囲のカリキュラムが終わったら始めてください。湘南ゼミナールでは、9月までに一通りのカリキュラムが終わるので、9月から実践的な演習授業を開始します。

 特色検査の過去問対策は11月から12月ごろから始めましょう。志望校の過去問を解き終わったら、他の学校の特色検査を解くこともお勧めです。さまざまな学校の問題を解くことで、解ける問題の幅を広げ、初めて見る問題に対応できる力を養うことが大切です。

◆成績アップの秘訣は「自分の苦手科目・分野を把握すること」

--残り半年間で成績を上げるために意識するポイントを教えてください。

金澤氏:まずは自分が苦手、もしくは定着していない科目・分野を把握することが重要です。何が課題かわからないという方は、模試を受けてください。模試の結果で、どの分野がいつも得点できていないかという傾向に気付くことができます。傾向を掴んだら、まずは苦手な科目・分野を優先して勉強してください。

 湘南ゼミナールでは、中学3年生の間に年間10回模試を実施をしていて、模試の結果を踏まえたアドバイスも行っています。志望校の合否判定も出るため、志望校と今の自分の実力の差を把握することに役立ちます。仮に、この判定結果が芳しくなくても、中学3年生の1学期の間はあまり気にしなくて大丈夫です。その理由は、先述したように今後の学力の伸びが期待されるからです。2学期になったら、内申や模試の結果に応じて、お子さまの希望や学力に合った学校を一緒に考えていければと思います。

湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏
湘南ゼミナール 教務部長/進路情報戦略室長 進路・共育コーチの金澤浩氏

◆夏休みは自分に合う勉強法で、適切な勉強を進めよう

--夏休みから本格的に受験勉強を始める方にアドバイスをいただけますか。

金澤氏:部活を引退してこれから本格的に受験勉強を始めるという方は、部活からの切り替えが大切です。この切り替えがうまくできないというお子さまには、大きく2つの要因があるのではないかと考えています。

 一つは学習習慣が身に付いていないこと、そしてもう一つは何から勉強を始めればいいのかわからないことです。このようなお子さまにお勧めなのが、塾の先生に相談をすることです。自分に合うやり方を自分だけで見つけることは難しいので、どの教材を使って、どんな勉強をどうやって進めればいいのか、ぜひ先生に相談をしてみてください。湘南ゼミナールでは、先生に気軽に相談をしやすい環境づくりを意識しています。勉強の進め方に悩んだら、気軽に相談してください。

◆湘南ゼミナールの夏期講習

--湘南ゼミナールの夏期講習について教えてください。

金澤氏:全学年で、2学期に学校で習う内容の先取りをします。その理由は、学校の定期試験で高得点と高内申点を獲得するためです。夏に先取りして内容を固めておくことで、秋以降は復習に時間を割けるという利点もあります。

矢口氏:湘南ゼミナールでは、通常の夏期講習に加え、3泊4日の「夏ゼミ」という勉強合宿も行っています。夏ゼミでは1日約10時間集中して勉強に取り組みます。同じ目標を持つお子さま同士がおおいに刺激し合いながら、勉強のモチベーションを上げています。

金澤氏:通常のクラス授業や夏ゼミをはじめとして、湘南ゼミナールでは仲間と切磋琢磨して勉強に取り組むという風土があります。受験は先生と生徒みんなが一緒に向かっていくチーム戦です。コミュニケーションを取りつつ、お互いに高め合いながら合格を目指します。

湘南ゼミナールの金澤浩氏(右)と矢口秀幸氏(左)
湘南ゼミナールの金澤浩氏(右)と矢口秀幸氏(左)

--ありがとうございました。

 湘南ゼミナールでは、7月25日より小学4~6年生、中学1~3年生を対象に夏期講習を開講する。また、神奈川県入試の最新情報や特色検査の高校別特徴解説を行う「特色検査説明会」を7月9日に開催する。


2017年 7月+夏期講習
対象:小学3~6年生、中学1~3年生
※一部の教室では対象が異なる。
開講:2017年7月25日(火)

特色検査説明会
対象:中学生の保護者
※中学生の参加も可能
日時:2017年7月9日(日)10:00~12:00、13:00~15:00
会場:TKPガーデンシティ横浜6階 H会議室
《佐田優佳》

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