前年の2016年を大きく上回る推移で増加がみられる「手足口病」。第27週(7月3日~9日)に警報レベル超えした東京都に続き、第28週(7月10日~7月16日)には神奈川県と埼玉県が警報発令となった。埼玉県で警報基準値の5人を超えたのは、平成27年7月以来2年ぶりだという。 第28週(7月10日~7月16日)における定点あたり患者報告数は、神奈川県が7.23人、埼玉県が5.42人。両県ともに警報基準値の5人を超え、大きな流行となっている。神奈川県の保健所管内別では、横須賀市12.22人がもっとも多く、ついで平塚11.86人、藤沢市11.80人。そのほか、横浜市6.38人、川崎市6.67人、相模原市6.43人となっている。埼玉県の保健所管内別では、川越市10.00人、朝霞9.17人、幸手8.22人、熊谷6.78人、坂戸6.33人の順に多い。 すでに警報レベル超えとなった東京都は、第28週には6.91人と前週より増加した。千葉県は4.00人と警報レベルとはなっていないが、増加が続いているため注意が必要。第26週(6月26日~7月2日)に警報レベル超えした大阪府は、第28週でも14.4人と高い水準が続いている。保健所管内別でみても、南河内22.1人、北高知17.3人、大阪市北部17.0人と、大阪市東部を除くすべてのエリアで定点あたり患者報告数が10人以上となった。 神奈川県によると、手足口病の患者の約95%は6歳以下の乳幼児が占めており、家庭や保育園、幼稚園、学校などにおいて手洗いなどの感染予防に努めることが大切だという。