24時間365日、SNS活用で「いじめ相談」体制構築…文科省案

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  • SNS上のいじめ等に関する事例
  • いじめ防止対策に係る事例集について(骨子案)(1/2)
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 文部科学省は、6月13日に開催した平成29年度第1回「いじめ防止対策協議会」議事録を公開した。協議会では、「いじめ防止対策に係る事例集について」と「SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築について」議論がなされた。

 資料として配布された「いじめ防止対策に係る事例集について(骨子案)」では、事例集の項目の案として「いじめの定義・認知」「学校のいじめ防止基本方針」「いじめの早期発見」など、7項目を提示。教育委員会などを通じて、具体の対応事例を各学校から収集するほか、未然防止の取組みについては教育委員会、学校やいじめ防止に取り組んでいる団体などからも事例を募集するとした。

 委員からは、いじめ防止対策法について十分理解をしていない先生が多いことから、同法の理解や当該学校での防止策、対応フローについて校内研修を重視するという提案があった。意見には、いじめられた側・いじめた側の児童・生徒による「このように反省した」「これをいじめだとは思っていなかった」など、「生の声」を紹介したらどうかなどの提案があった。

 SNSを活用したいじめ等に関する相談体制の構築については、SNS上のトラブルの未然防止・解決のための方策と、SNSを活用した相談体制を導入した際に考えられる利点、課題およびその課題に対する対応策について議論した。資料では、問題となった事例や教育委員会・学校の対応事例がまとめられている。

 文部科学省は、SNSを活用した相談体制について、現在の全国共通ダイヤルで音声通話による相談ができるシステムを、SNSに応用することを想定。SNSのチャット機能を用い、「疲れた」「嫌なことがあった」などと発言すると、担当者が「どうしたの?」などと話を聞き出し、悩みをヒアリングするイメージ。全国24時間365日、住所や平日、土日祝日を問わない相談体制を構築するねらい。まずは先進的な自治体を募り、知見や経験をもとに全国展開を図りたいとしている。

 委員はこの相談体制について、緊急性を要する場合の対応方法や相談受け手の採用条件などを検討するよう指摘。そもそも、「SNSだったら相談してみよう」という子どもの需要について問う声もあった。

 事務局は、事例集については議論を踏まえて骨子を見直したうえで、各教育員会などを通じて聞き取りや文書などで収集したいと発言。ユーザーサイド、子どもの立場からの事例についても収集方法を考えていきたいという。

 SNSを活用した相談体制の構築については、委員のほかに民間事業者や自治体で試行的な運用をした経験者を交えたワーキンググループで検討し、いじめ防止対策協議会で改めて検討結果について議論してほしいとしている。
《外岡紘代》

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