運動会で撮影禁止に?個人情報保護への過剰反応

 5月に全面施行された個人情報保護法の改正により、顔が写った写真を何かに掲載することで思わぬ抗議を受ける可能性があるとアサヒカメラは警鐘を鳴らしている。学校の広報誌に掲載された児童の保護者が学校に抗議してきたという実例もある。

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運動会(画像はイメージ)
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  • アサヒカメラ9月号の特集「肖像権問題より深刻な『顔写真=個人情報』という危うい話」
  • 朝日新聞出版「アサヒカメラ」9月号
 5月に全面施行された個人情報保護法の改正により、顔が写った写真を何かに掲載することで思わぬ抗議を受ける可能性があるとアサヒカメラは警鐘を鳴らしている。学校の広報誌に掲載された児童の保護者が学校に抗議してきたという実例もある。

 個人情報保護法では、顔写真も個人情報として扱うと明記されていることから、学校教育やPTAの現場では対応に追われているところもあるという。実際、「学級通信などに顔が写っている写真を載せてもいいか、事前に承諾を求めるようになった」という現役教諭の話や、「学校の活動広報紙に掲載された写真に対し、写った児童の保護者が学校に抗議してきた」などの実例も報告されている。また、学校の部活動の撮影を禁止する学校もあるという。

 朝日新聞出版の「アサヒカメラ」9月号では、「肖像権問題より深刻な『顔写真=個人情報』という危うい話」を掲載。弁護士の法律解説や、部活動などの「撮影サービス」の現場による報告などから、個人情報と写真について特集している。個人情報保護法が浸透することで、「個人情報を盾にした『過度な萎縮ムード』が高まることはもはや避けられない」という。
《工藤めぐみ》

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