千葉大学は9月30日、「第11回高校生理科研究発表会」を開催する。1,000人を超える高校生がポスターセッションに参加し、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)や課外活動など、理数分野の研究成果を発表する。 高校生理科研究発表会は、「産官学・マスメディア」を統合した次世代型の高大連携を目指して新しい理数教育高度化に取り組む千葉大学の活動の目玉となるイベント。高校生にとっては、SSHや課外活動などの成果を披露する場となっている。 研究発表の応募件数は、第1回(平成19年度)の72件から毎年増加し、平成28年度の第10回には337件まで増加。研究発表にかかわった生徒数は770人、見学者を含めた当日の参加者は1,314人にまで増えている。 発表分野は、大きく分けると「物理」「化学」「生物」「地学」「数学」「情報」の5つ。授業や部活動、学校での課題研究、個人で取り組んだ研究などの成果をポスターセッション形式で発表し、聞き手から直接質問などを受ける。英語による発表も奨励されている。 発表者は横90cm、縦180cmほどのボード1枚に工夫を凝らしたポスターを貼り、各自の研究について説明する。千葉大学によると、ポスターセッション形式で実施することで、同時に多くの発表を見ることができ、興味を持った研究を選択して見聞きできる。同じ問題意識を持った高校生同士が議論を交わすことで、国際舞台に通用するプレゼンテーション能力の育成にもつながるという。 研究発表については、審査委員の評価により、分野ごとに優れた研究を選定して表彰。また、入賞の有無とは関係なく後日、すべての発表に対し、審査委員からコメントが送付される。 当日は、午前9時~11時にグループAのポスター発表、午前11時50分~午後1時50分にグループBのポスター発表を実施。講演会のあと、午後3時50分から表彰式と講評を行う。入場無料。中学生や先生、保護者など、誰でも自由に来場できる。◆第11回高校生理科研究発表会日時:2017年9月30日(土)9:00~17:00(予定)会場:千葉大学 西千葉キャンパス(千葉市稲毛区弥生町1-33)体育館および総合校舎入場料:無料