SSH支援事業、15年目の論点整理と成果指標を検討…文科省

 文部科学省は9月8日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の成果指標の在り方に関する論点整理を公開した。事業開始から15年の節目を迎え、事業の成果を広く一般にわかりやすく提示するため、整理と分析を行ったもの。

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SSH校の数と予算額の推移 資料:文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の成果指標の在り方について(論点整理)
  • SSH校の数と予算額の推移 資料:文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の成果指標の在り方について(論点整理)
 文部科学省は9月8日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)支援事業の成果指標の在り方に関する論点整理を公開した。事業開始から15年の節目を迎え、事業の成果を広く一般にわかりやすく提示するため、整理と分析を行ったもの。

 文部科学省は、平成14年度から将来の国際的な科学技術関係人材を育成するため、先進的な理数教育を実施する高等学校および中高一貫校を「スーパーサイエンスハイスクール」として指定し、学習指導要領にとどまらないカリキュラム開発や実践、課題研究の推進のほか、観察・実験などを通じた体験的・問題解決的な学習などを支援している。

 SSHの指定校数は、初年度26校から平成28年度200校へ拡大。科学技術振興機構(JST)による生徒の進路に関する調査と民間企業による調査のクロス集計結果によると、SSH校卒業生の大学院への進学希望率は大学生全体の進学希望率の約3倍にのぼる。

 論点整理では、事業趣旨と事業展開、成果指標の検討などをまとめて掲載。文部科学省とJSTは今後、優良事例の定性的成果と一般校との比較等の定量的成果を組み合わせることで、事業の成果を総合的に発信したいとしている。

 論点整理はすべて文部科学省Webサイト内「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」で閲覧できる。
《佐藤亜希》

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