無料プログラミング教材「プログル」第3弾の平均値コース提供開始

 みんなのコードは2018年2月20日、授業で活用できる無料のプログラミング教材「プログル」の第3弾「平均値コース」の提供を開始した。プログル公式Webサイトから教材や指導案のダウンロードが可能。インストール、ログイン不要で、特殊なICT設備がない学校でも利用できる。

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プログル-平均値コース-の画面(左)とナビゲーターの「グラミン」(右)
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 みんなのコードは2018年2月20日、授業で活用できる無料のプログラミング教材「プログル」の第3弾「平均値コース」の提供を開始した。プログル公式Webサイトから教材や指導案をダウンロードできる。インストール、ログイン不要で、特殊なICT設備がない学校でも利用できる。

 2020年から全国の小学校で始まるプログラミング教育は、「算数」や「理科」など各教科内や「総合的な学習の時間」において、各学校の教員により実施されるプログラミングに関する専門知識を持たない教員が、既存の汎用的なプログラミング教材を用いて授業を行うには準備や授業の運営に大きな労力がかかることから、みんなのコードは授業内で無理なく実践できる教材「プログル」を開発。2017年4月の第1弾提供開始以来、これまで全国で約6万人が利用しているという。

 プログルは、高度なプログラミング知識を要さない小学校教員が45分間の授業内で利用することを想定して開発されたプログラミング教材。次期学習指導要領で推奨される「教科×プログラミング」に対応し、「算数」の「公倍数」「多角形」「平均値」の各単元を学びながら、楽しくプログラミングを体験できる。授業に取り入れるにあたり、特殊なICT設備を導入する必要がなく、無料で利用できる点も評価されているという。

 「公倍数コース」「多角形コース」に続く第3弾「平均値コース」は、小学5年生の算数で扱う「平均値」の概念を学びながら、プログラミングの基本要素である「順次処理」「条件分岐」「繰り返し」の3つを身に付けられる。

 なお、計算するデータの個数は、ステージが進むごとに増えていく。これは、正確にプログラミングされていれば、多量のデータでも素早く計算でき、一度考えたプログラムを繰り返し使用できる、というコンピュータが得意とする領域を体験するため。教材を通じ、コンピュータの得意領域と、プログラミングについて学べるよう工夫されているという。

 みんなのコードは、2020年までに全国40万人の教員が無理なくプログラミング教育を日々の授業の中で実践できる環境の整備を支援することを目指し、「本当に使いやすいプログラミング教材」を多学年、他教科を対象に開発・提供していくという。
《畑山望》

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