海外留学の相談件数、過去最高…留学白書2018

 2017年の中高生の留学者数が過去最高を記録したことが2018年5月8日、留学ジャーナルが取りまとめた「留学白書2018」により明らかになった。高校生までの留学相談件数は7年連続で増加し、高校生の留学出発者は前年比20%増となった。

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高校生までの留学相談者数の推移
  • 高校生までの留学相談者数の推移
  • 高校留学出発者推移
  • 人気の留学先(2017年の出発者)
  • 人気の留学先(2017年・2016年の相談者)
  • 出発者数6年間の推移
 2017年の中高生の留学者数が過去最高を記録したことが2018年5月8日、留学ジャーナルが取りまとめた「留学白書2018」により明らかになった。高校生までの留学相談件数は7年連続で増加し、高校生の留学出発者は前年比20%増となった。

 「留学白書2018」は、雑誌「留学ジャーナル」の発行元であり、留学エージェントでもある留学ジャーナルが、日本人留学生や留学希望者の動向を調査・分析したもの。

 これによると、全国5か所の留学ジャーナルカウンセリングセンターに個別留学相談をした者のデータをまとめたところ、2017年の小学生から高校生までの留学相談件数は1,670件で、前年(2016年)の1,495件から175件増加し、前年比11.7%増。留学ジャーナルによると、留学相談件数は7年連続で上昇している。留学への関心は特に若年層で年々高まっており、相談内容は春・夏休みを利用した小中学生の語学留学が約5割、高校留学が4割以上だったという。留学への興味関心の高まりは、2014年にスタートした官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」日本代表プログラムの影響がひとつに考えられている。

 留学ジャーナルを利用して出発した高校留学についてみると、出発者数が前年比2割増加。高校生の留学出発者は2012年から5年連続で増加しており、過去最高を記録した。

 留学した国は、「カナダ」が3年連続で1位となった。2位には、治安のよさで人気の「オーストラリア」、3位は「アメリカ」、4位は「イギリス」、5位は「ニュージーランド」だった。

 2017年に留学ジャーナルに個別相談に訪れた初回相談時の人気留学先には、前年2位の「カナダ」が1位に浮上。「アメリカ」は前年より希望者が10%減って2位となり、4年ぶりにトップが入れ替わった。3位は前年と同じく「オーストラリア」だった。

 留学ジャーナルは「海外渡航・海外留学の基礎データ」「留学ジャーナル利用者にみる傾向」「留学意識調査結果にみる傾向」などをまとめている。「留学白書2018」の詳細を希望する場合は、留学ジャーナルまで問い合わせること。
《奥山直美》

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