専門職大学、高校教員6割が「高度な職業教育」に期待

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専門職大学の創設についてどの程度知っているか
  • 専門職大学の創設についてどの程度知っているか
  • 専門職大学の創設において、特に求めること
  • 専門職大学の創設において、特に懸念されること
 文部科学省が2019年度の創設に向けて制度化を進めている「専門職大学」について、高校教員の58.8%が「高度な職業教育」に期待していることが、さんぽうの調査結果より明らかになった。

 高校生向けに大学・短期大学・専門学校などに関する進路情報を提供するさんぽうは、高等学校進路指導部5,076校を対象に「専門職大学に関するアンケート」を実施し、741校の有効回答を得た。調査時期は2018年4月7日~5月11日。同様のアンケートを2016年6月にも実施している。

 専門職大学の創設についてどの程度知っているか聞いたところ、「名称だけは知っている」が48.8%ともっとも多く、「おおむね知っている」41.1%、「まったく知らない」7.6%、「よく知っている」2.4%が続いた。2016年の前回調査と比べて、「まったく知らない」が26.7%から7.6%に減少した。また、「おおむね知っている」が24.4%から41.1%に上昇したことから、専門職大学の創設に関する情報が教育現場に広がりつつあるようだ。

 専門職大学に特に求めることは、「高度な職業教育」が58.8%、「高い就職率」が47.1%と、就職に直結する取組みの充実を期待する声が目立った。ついで「学費の安さ」38.0%、「進路選択の幅が広がること」34.4%、「充実したカリキュラム」29.9%など。1位から4位は前回調査と同じ結果だった。

専門職大学の創設において、特に求めること
画像:専門職大学の創設において、特に求めること

 専門職大学の創設において特に懸念されることは、「専門学校との違いがわからない」が64.0%ともっとも多く、「既存の大学・短期大学との違いがわからない」47.6%、「生徒や保護者が理解できるか」42.6%などが続いた。専門学校や既存の大学・短期大学との違いが明確にならないと生徒や保護者に薦められないとの意見もあることから、さんぽうは「専門職大学制度の普及にはこの疑問を解消することが鍵になりそうだ」と分析している。

専門職大学の創設において、特に懸念されること
画像:専門職大学の創設において、特に懸念されること

 2017年5月の学校教育法の改正によって、2019年4月に新しい学校種となる「専門職大学・専門職短期大学」が創設される。農業・観光・ITなど、各成長分野での即戦力かつリーダーとなる人材の育成を目指し、「実践的な職業教育を行い専門職業人の養成を目的とする新しい高等教育機関」として位置づけられる。専門職大学卒業時には、4年制では学士(専門職)、2・3年制では短期大学士(専門職)の学位が与えられる。2019年度の開学申請は、専門職大学13校と専門職短期大学3校の計16校。
《工藤めぐみ》

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